当ブログは、ユーザー主導でエアソフトガン業界を発展させることを最終目標に掲げるウェブサイトです。

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Posted by ミリタリーブログ  at 

  MASADAホップチャンバー - 2013年01月08日

こんばんは。ネヴリンです。

MASADA SVも発売されたし、標準MASADAのカスタムもある程度頭打ちになってきました。
そして、相変わらずあの調整量の少ないHOPにイライラさせられています。

ということで、MASADAのチャンバーを設計し直しちゃう企画を出します
昨晩フトンの中で天啓を受けましたからね・・・。



一応概要だけさらっと紹介すると、今までのカタツムリみたいなダイヤルでホップアームを押すのではなく、次世代とかProWin電動M4チャンバーのように、シーソー型のアームでホップをかける方式にします。
ただ、MASADAはバレルチェンジシステムのせいで縦ドラムダイヤルにすることができないので、寝かせたドラムダイヤルをチャンバー上に載せます
アキュラシ-にも配慮して、上下に可動する(角度の変わる)アームで直に押しゴムを押すのではなく、垂直にだけ動く別パーツで押しゴムを押します
Gホップとか流速、SCPを意識していることと、あのクセの強いバレルチェンジシステムを何とか生かしたままにしておきたいからです。
標準MASADAのホップ調整幅(突出量)が約1mmなので、1.5~2mm程度は調節できるようにします。



手書きじゃ伝えにくいのでCADで書くと、こんな感じになります。







なお、寸法はPTS 標準MASADAと、Wii Techチャンバーを基にしています。

このチャンバーベースに(まだCADで書いてないけど)次のような部品を搭載すればいいんじゃないかと思います。





・ホップダイアル
ラジアル(水平)ドラム式です。
ドラム上方からM3のTPねじまたはトラスねじで固定します。
ドラム下には緩み止め用のOリングを挿入します。OリングのサイズはJIS P8かP9を予定しています。

・ホップアーム
近年流行のシーソー式アームです。
沈み込み量を1.5~2mmになるようにします。

クッションホールドチップ(仮):
名称は何でもいいので仮称です。とにかくアームとは別部品です。
実は、ダイヤルの触りやすさを優先するとアームの位置がバレルから離れていってしまいます。その結果、アーム直押しだとクッションラバーが位置ずれを起こしやすくなり、ひいてはアキュラシー低下につながります。
そこで、アーム角度に関係なく垂直に押下できるように別部品を使用します。このチップの「ハネ」とチャンバー側の溝がかみ合って位置決めがされます。
ちなみに、チップは、MASADA純正クッションラバー用と、従来ラバー用を作ろうと思います。後者はナマズとか使うとき用です。ただ、バレルチェンジシステムをするとクッションラバーが剥がれるため接着等の措置が必要になりそうです。

その他:
緩み止め用Oリング(JIS P8又はP9)
ダイヤル固定ネジ(M3TPネジ又はトラスネジ)
クッションホールドチップ用小ばね
ホップアーム固定用ピン(Φ2)



もうアタマの中で部品が揃ってるので、さくっと図面を起こして工場発注してやろうかと思います。
CAD書いてて思いましたが、思ってたより複雑なのでカネがかかりそうです。



なんかご意見とかダメ出しとかあれば言ってください。


  


Posted by ネヴリン  at 03:59Comments(8)Parts

  MASADA SV(ストリームライン・バージョン) - 2013年01月07日

こんばんは。ネヴリンです。

今日はFIRSTのブッシュマスターに参加してまいりました。
サバゲの様子は、近大サバゲサークル(KUMA)ブログに寄稿しましたので、こちらをご覧ください。

参加した折に、FIRSTスタッフの私物PTSマグプル製 MASADA SV(ストリームライン・バージョン)を触らせて頂くことができました。
触らせて頂く代わりにFIRSTの宣伝をする約束なので、銃紹介も含めて扱わせて頂きます。



PTS MAGPULのMASADAといえば、マグプル開発時代の最終デザイン(Gen3)のMASADAで、ほぼ同時期のBushmaster/RemintongのACR(Gen1)と同じものです。
エアソフトはPTSから一昨年に発売されたましたが、43000~56000円とたいへん高価で、手が出しにくかった銃です。
MASADA SVは、商標使用料のかかる「デュポン・ポリマー」を安価なABSに置き換え、さらにアッパーの着色方法や刻印の入れ方などを工夫してお手頃価格にしたものです。
そのため中身の設計は従来のMASADA ACRと同じとなっており、長所も短所も同様に引き継いでいます。



FIRSTさんでの販売価格は29,800円で、一般的な国内流通価格です。
価格は平均並みですが、実店舗で現物に触れられること、カスタムのノウハウがある程度蓄積しているお店なので購入の際にかるーくイジってもらって作動性を向上させられることなどが、FIRSTさんで購入するメリットだと思います。
あと、店員さんと仲良くなれば、補修パーツが必要なときに「必殺アクセスオーバーシーズ保証書使いまわしの術」で……ゴホンゴホン。



まず、フレームのアップです。
写真だけではポリマー部分の質感が伝えにくいのですが、ノーマルモデルの繊維入りナイロンのざらついた感触に比べて、SVのABSはすべすべしています。かといってすべりやすい訳ではなく、実用上差はほとんど感じません
重量はABSの方が圧倒的に軽いです。
また、レシーバーは、ノーマルモデルはアルマイトですがSVは塗装のようです
このへんも低価格化に貢献していると思われます。




トップレール前方の写真です。
ノーマルモデルでフロントサイトが入っている部分は切り取られ、レールのスロットに変更されています
安価にダットサイトを入手できる今日では、アイアンサイトは不要と判断されたのでしょう。
箱出しじゃ照準できないけどいけるよね!という大胆な発想が斬新です。




グリップのアップです。
サイズや寸法等に変更は無いようで、グリップエンドの形状はノーマルモデルと同じです。
すべり止め用のマグプルマークのモールドもシャープで、しっかりとすべり止め効果を発揮します。




操作系周りノアップです。
細かい金属部品はノーマルモデルも塗装のため質感は一緒です。
ただ、この個体はマガジンキャッチの建てつけが悪く、マルイの多弾マグを指しても抜け落ちてしまうという不具合がありました
一度分解してバリを取ったり組み直すと治ると思います。

また、今回のロットは、マイクロスイッチの作動寸法がダメダメです。
トリガーを強く引かないと発射できないうえ、トリガーストロークもかなり長いようです。
オムロン製のマイクロスイッチに交換し、スイッチボックスの厚みを調整することが必要になると思います。




給弾ルートです。
ここはノーマルモデルと変わりません。たぶん金型が同じなので。
ノズル長は相変わらず1mm程度足りてないです。仕様ですね。




ノーマルバージョンとの大きな差は、刻印が切削ではなくプリントになっているという点と、メカボやチャンバーに施されているはずの酸化防止用の塗装がないという点が挙げられます。

刻まれている文字列がノーマルバージョンと全く違っていて萎えてしまいます。特にこのデカデカと入れられた「MADE IN CHINA」は酷いですね
コストダウンやノーマルモデルとの差別化を図るとしても、刻印の変更は必要なかったんじゃないかと思います。

メカボなどの塗装は正直不要だったので、SVの措置で正解だと思います。黒染めメカボは確かにかっこいいですが、それだけですからね。

そして、またしてもこの個体に不具合が見つかりました。
ホップの調整ダイアルがユルユルです。ホップをかけてもダイアルが戻ってきてしまいます。

ノーマルバージョンはチャンバーが塗装されており、その皮膜分厚みが増してダイヤルががっちり固定されていたのですが、SVは地肌むき出しのためダイヤル軸がユルユルなんでしょうね。
Wii Techのチャンバーに換えてしまうか、eHobbyAsiaで売ってるノーマルバージョンのスペアチャンバーを移植するほかないと思います。
知り合いにノーマルバージョンのMASADAを持っている人がいれば、アクセスオーバーシーズの保証書でチャンバーを取り寄せることができるかもしれません

そしてMASADA固有の大問題、ホップが効きにくいという大問題はいまだ健在です。
PDIのWホールドチャンバーは強めのホップがかかるのでMASADAにはぴったりですが、私はシステマ推しをしておきます。マルイもありかも。





ストック周りです。
材質以外はノーマルバージョンとの差はなく、ぐらつきはありません。
必要十分という言葉がぴったりくる仕上がりです。

書くところがないのでこの辺に書きますが、SVのマズルは、ノーマルバージョンと違って逆ネジだそうで、ハイダーの選択範囲が広がっているようです。




最後に、私のノーマルバージョンとともに並べた写真です。
いずれの写真も、上がノーマルバージョン、下がSVです。






こうやって並べると、ポリマーの質感の違いが少しは分かるかもしれません。ABS製の方が光沢があってすべすべです。
といっても、気になるほどのものではないですけど。
金属部分の質感は全く違っていて、アルマイトと塗装では色味も手触りも全く違います
まあそりゃあ、アルマイト+切削刻印と、塗装+プリント刻印じゃコストに雲泥の差があるんだから当然ですが。






グリップも超拡大するとこんな感じの差があります。
やはりデュポンポリマーの方がヤスリのようにざらついており、少々汗をかいたって手に食い込んできて離れませんが、
ABSだと、デュポンのような食いつき感はありません。キレイすぎるって感じがします。





総評として、MASADA SVはいじれる人が買うと、かなり使えるテッポのになるでしょう。
もともとものすごく剛性が高い銃なので、いじればいじるだけ美味しくなりそうです。
もちろんチャンバー、トリガーは見直し必須です。余力があればモーターをマルイ製にするのが望ましい感じですね。


もっとも、フォールディングストックとショートバレル、リアルサイズハンドガードを載せるのであれば、最初からノーマルバージョンのCQBを買うorAKMとARロアを用意するほうが性能対コストは良いと思われます。

あくまで、気軽(?)にMASADAの優れた操作性が得たいのであれば、手直しという条件は付きますが、お勧めできる一丁です。


  


Posted by ネヴリン  at 02:24Comments(1)AEG (Assault rifle)

  KWA KRISS VECTOR レビュー part1 - 2012年12月22日

サムネ用
こんばんは。ネヴリンです。

今回はKWAのKRISS VERTOR(クリス ベクター)についての記事です。
KRISS VECTORは、リコイルを前後方向から上下方向にベクトル変換することによって反動を軽減するという画期的なシステムを搭載した次世代SMGです。
ガバメントと同じ.45ACP弾というリコイルの強い弾薬を使用しますが、マズルジャンプが殆ど無く、狙いがぶれにくく、アキュラシーが向上しています。
メディアの方では、ゲームCoD MW2やアニメのエンジェルビーツ、映画バイオハザード、洋ドラのCSI:NYなどに登場しています。

国内向けエアガンはKSCが販売を担当しており、2012/12/27に発売だそうです。
時期的なことや価格などを考えると、国内向けにスプリングやバルブ類を調整してから出荷するのだと思います。ただ、現時点では何とも言えません。

パッケージは約66cm



本製品ですが、仕上げは非常にキレイです。
外装の金属部品は亜鉛ダイキャストが多用されていますが、「す」なども見当たらじ、エッジも非常にキレイです。
ポリマーの質感ですが、マルイなどの安っぽい塗装ABS樹脂とは異なり、強化ポリマー製(塗装なし)で非常に硬質感があります
強度のあるポリマーなので、若干ABSなどに比べて重量がある感じです。
なお、構えたバランスはフロントヘビー気味です。機関部(スーパーVシステム;NS2システム)が重いことと、ストックが軽いことが原因です。
ただ、コンパクトなのでバランスが悪く感じることはありません。



マズルの上には、ベクターの「V」のロゴがあります。
ここには20mm径のショートライト(シュアファイアE1Bなど)が装着可能です。
また、インナーバレルは今までのKSCと同じく、黒いメッキがかかっており、外観を損なわないようになっています。

マズルは16mm正ネジで、電動ガンなどのフラッシュハイダーは使用できません。
現在、台湾で340mmのインナーバレルが発売されはじめているので、それに伴いロングサプレッサーも発売されると思います。




Vマークの蓋を外すには、フロントサイトを外し、一番マズル側のネジを外します。(二本ありますが、マズル側だけで外れます)
ライトのスペース内は、E1Bなどのようにクリップのついたライトでも使用できるように切れ目が入っており、同時に回転防止機構にもなっています。
なお、ライトを取り付けるには専用のアタッチメントが必要となります。
ライトは、実銃用のKRISS純正シュアファイヤセットか、アメリカのGIやEvikeなどでKRISS用ライトキットが販売されています。
後者はそのうち国内でも取り扱いが始まると思います。




レールは、トップ、アンダー以外にサイドに付けることができます。
デフォルトではサイドレールが1枚のみ付属しており、最初から右側面に装着されています。
また、フォアグリップですが、最初から専用品が付属しています。特殊な機能はないので交換してもいいかもしれません。




機関部周りのズームアップです。
コッキングハンドル、ボルトキャッチ、マガジンリリースは左側のみについており、アンビデザインではありません。
ファイアセレクター、セイフティはアンビで、どちら側からでも操作可能です。
なお、KWA製ベクターは、箱出し状態でのコッキングが非常に重たいです。
何度かコッキングして擦り合わせたほうがいいかもしれません。




グリップは若干太めです。マルイのAKくらいといったところでしょうか。
ただ、非常に滑りにくく、持ちやすいいです。
グリップ内は小物を入れるコンパートメントになっており、グリップ底が開きます。
マグプルのMOEやMIADグリップと同じようなストッパーがついています。

なお、iPadコネクションは当然ながらついていません(笑)




ストックを折りたたむとこのような感じになります。
長さは約40cmまで短くなるので、カバンに突っ込んで持ち運ぶにもよさげなサイズです。




ストックの折り畳みは、このボタンを押しながら右側にスイングします。




本体右側にはストック固定用の突起があり、こことストックがかみ合って固定されます。




KWAのロゴは、実銃KRISSと同じVシステム機関部にマーキングされています。
KSC版もここにロゴが入るか、無印になると思われます。




トップレールは亜鉛ダイキャスト製で、フレームとは別部品になっています。
アイアンサイトもKRISS専用品が再現されていますが、初期プロトタイプの時にあったKRISSのロゴは消されています。
(実銃のものとの混同を避けるためだと思われます)
また、フォールディングストックの根元部分にはスリングスイベルが装着されています。




イジェクションポートは巨大で、スチール製のボルトが顔を出しています。
フラッシュライトのコードは、イジェクションポートの前側にあるスリットから出す構造になっています。




フィールドストリップです。
実銃と同じく、フレームの4本のピンをを抜くと、機関部およびバレルが外せます




ボルトは、フレームから機関部を抜き取らないと外せない構造になっているようです。
ボルトやリコイルユニットなどの主要部品はスチール製です。
KSC版は焼結金属だそうですが、KWAもスチール焼結またはスチール鋳造です。もしかするとKWAの方が頑丈かもしれません。






フレーム側についているハンマーもスチール製です。
摩耗耐性は十分だと思われます。




ホップアップは、KSCの新型と同じ2点保持タイプです。
調整工具もKSC用のものが使えました。
※2012/12/26追記:KSCの比較的新しいロットのホップアジャスターは使えないようです。私はSTIレースメカ用の金属プレスのものを使用しましたので、明記しておきます。
また、ホップダイヤルへのアクセスはイジェクションポートから行えるため、最悪素手で分解せずに調整可能です。




ベクター専用49rdマガジンです。
一見KSCのグロックと互換性があるように見えますが、実は前後左右の幅が広くKSCグロックとの互換性はありません
ガスタンク容量が大きいため、比較的冷えにも強いようです。




メインバルブはベクター専用品で、今までのKSC製品用のメインバルブは使えません




ですが、注入バルブはKSC互換です。(重要)
私は壊れてしまったSTIマガジンから注入バルブを移植しました。

なお、KWAのものでも国産と同じように注入できるんですが、バルブに虫ゴムが入っており、注入音が聞こえません。
また、検証はしていませんが、海外向けのガスなどを前提にしているため、国内で初速がオーバーするほどのガスが使われた場合に気圧を逃がす機能が搭載されていない可能性があります。
ハイバレットガスなどのHFC152を使用する場合は注入バルブを交換するか、上記の虫ゴムを取った方がよいと思います。


左がKWA、右がKSC



実射で気になるのはそのリコイルですが、Vシステムのせいで全くリコイルがなくなるということはなく、適度なリコイルはあります。
とはいっても、やはり今までのガスブロとは違い、マズルが跳ね上がるようなリコイルではなく、「振動」するようなマイルドなリコイルです。
かといってサイクルが遅い訳ではなく、適度に早いリコイルです。
ブローバック速度としてはG18Cには劣りますが、KSCM4よりは圧倒的に早いです。

なお、初速は80~90m/s程度で、なかなか使いやすいパワーです。

次回以降、実射性能のレビューを行います。
MSRの実射レビューも積んでいるので、遅くなったらごめんなさい。





  


Posted by ネヴリン  at 20:11Comments(13)GBB (SMG)

  ARES MSR338 レビュー part1 - 2012年12月20日

こんばんは。ネヴリンです。

今回はARESのMSR338のレビューです。
ARESのMSR338は、レミントンMSR(Cal.338ラプア)をモデルとしています。
ネットの記事を見ていると、XM2010と混同されがちですが、別物の銃です。

さて、まず外観からですが、仕上げは荒いです。ただ、遠目に見ると気にならない程度だと思います。
平面部分に多少の「す」が見られます。初期ロットなのと価格帯から仕方ないと思っていますが、少し残念です。
CNC加工となっていますが、CNC加工なのはバレルやハンドガードなどの一部パーツで、基本的にはアルミ鋳造です。
フレームはエッジがダレているわけではありませんが、切削加工の鋭さは感じにくいです。やはり鋳造感は否めません。
なお、塗装はアルマイトではなく、吹き付け塗装のような感じです。
もっとも、そういった荒さはあるものの、剛性が非常に高く、バレルやアクション部分にぐらつきはありません
とてもソリッドで質実剛健な感じがします。お座敷用にするのはもったいないです。




刻印はライセンスの関係でARESの新しいマークが入っています。レーザー刻印です。
レミントンにライセンス料を支払うくらいなら、無刻印とかパチ刻印で安くしてもらう方がいいですが、流石に真っ白な刻印は目立ちすぎですね。もう少し落ち着いた色にしてほしかったです。




バレルやハンドガードは、フレームとは異なり、切削加工特有の鋭さがあります。

マズルブレーキはAACタイプが再現されており、サプレッサー装着用のネジが切られています
VFCアシュベリー用の差プレッサーが使えないか気になるところです。




バレルは一本もののフルーテッドバレルでとてもいい感じです。
バレルはかなりの重厚感があります。
それでいて、フルートや材質により軽量に仕上がっており、フロントヘビーにならずいいバランスです。




それではハンドガードです。
トップレールとフレームにがっちり固定されており、軋むことはまったくありません
ただ……疑惑の出っ張りは健在です。この部分せいで、実銃のMSRとかなり異なるシルエットになっています。




謎の出っ張りのズームアップ写真です。
写真では見えていませんが、みなさんの予想通り、給弾ルートを隠すためのものでした。




なお、ハンドガードを外すには、マズルブレーキを外し、トップレールの6本のネジとフレームとハンドガード接合部の2本のネジを外します。
その状態で前に引き抜きます。
分解方法自体は実銃準拠です。




給弾ルートのアップです。
マルイL96やVFCアシュベリーとは異なり、ただのパイプが入っているだけの給弾ルートです。
以前ARESが発売したAW338(L115)と同じ方式です。
これはいわゆるKTW方式と呼ばれるもので、ルート内のBB弾を後ろのBB弾が押し出してローディングします。
そのため撃ち終わったあとの給弾ルートには数発のBB弾が残ります。




ただ、マガジンを抜いても弾がポロポロこぼれないようにストッパーが実装されました。
マガジンの脱着と連動しており、マガジン装着時だけストッパーが解放されます。




トップレールですが、先ほど述べたとおり、一本物の長いレールになっています。
ホップアップの調整はネジの手前側にある穴から、六角レンチをつっこんで調整します
工具が必要なので手軽ではないのが残念ですが、そもそもスリムで搭載スペースの少ないMSRに下手なホップダイヤルを載せて外観を損なうくらいなら、こっちの方が妥当だと思います。




次はアクション周りを見ていきます。




このあたりは可能な限りMSRを再現しています。
338ラプアマグナムを使うための巨大なイジェクションポート、XM2010やM24Eなどとは異なる平面を多用したレシーバー、フォールディングストックに対応したコッキングハンドルなど、非常にそれっぽく作られています。




コッキングですが、マルイと違ってかなり重たく、引っかかり感も強いです。
自分でかなりすり合わせや慣らしをする必要がありそうです。
なお、ARESのフェイスブックにてシリンダーやピストンはVSRのものが使えると公言されていましたので、一部の部品は取り替えた方がいいかもしれません。


最後にストック周りです。
最近流行りの多機能ストックで、フォールディング機能付きで、高さと前後幅、バットプレートの高さ調整が可能です。
ただし、実銃にはあるはずのチークピース左右調整機能はオミットされています。
まあそのような多機能ストックですが、取り付けマージンが広く取られすぎており、がたつきが生じています
フォールディング機構部分から生じているようなので、調整は難しいと思われます。




折りたたむにはストック付け根のレバーを押し、広げる時には根元のボタンを押します。
このレバーとボタンは同一部品で、フレームとかみ合って固定されます。




グリップはフィンガーチャンネル付きのもので、ラバーとポリマーのハイブリッド構造になっています。
グリップはかなり太めで、他の銃に慣れた人にはしっくりこないかもしれません。
なお、実銃MSRは、グリップ部分がM4のものと交換可能です。ARESのMSRもM4GBB用のストックが使える可能性があるかもしれないことに言及しておきます。






実射性能ですが、一見した限りではかなり優秀な弾道です。
マルイ程ではありませんが、かなり直線的に飛び、十分にに国産エアガンと張り合えます。
ゼロイン作業が楽しくなるような弾道です。

正確な弾速は測っていませんが、若干余裕を持たせて低めの初速になっているようです。
パッケージには82~83m/sと書かれており、おおむねそれに合致しているように見えました。

明日以降、改めて実射、分解のレビューをしたいと思います。



  


Posted by ネヴリン  at 17:57Comments(4)Spring Gun

  ARES MSR338到着 - 2012年12月20日

おはようございます。ネヴリンです。

先ほどARESのMSR338が到着しました。
詳しいレビューは後ほど掲載しますので、今は外観だけ。







  


Posted by ネヴリン  at 11:54Comments(3)Spring Gun