C3
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分解衝動
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DISASSEMBLY INSTINCT
ja
Mon, 22 Sep 2014 22:14:36 +0900
Mon, 11 Aug 2014 22:16:07 +0900
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CLOG
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ネヴリン
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主にお金の使い過ぎを自重するためのメモ。でも書いてしまった時点で使ってるっていうフシギ。とりあえずまあ買ったら即分解します。
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S.L.A.S.H.システム商品化
みなさんこんにちは。ネヴリンです。
今日は、
PTS MASADA ACR用KEYMODハンドガードである
S.L.A.S.H. (スラッシュ:Super Lightweight And Slim Handguard)
の 商 品 化 情 報 です。
SLASHは、2013年10月に基礎概念を公開した、ネヴリンオリジナルデザインのMASADA用ハンドガードです。
装着状態のサンプルがコレ。
(今回はiPadのカメラなので画質が荒いです。ごめんね。)
さてさて、発表当時は「アイデアはあっても資金力が無いため実現出来ない」アクセサリでしたが、
この度、国内大手エアソフトパーツメーカーであるライラクス様のご協力により、
このアイデアを実現できることになりました。
ということで、本日、ライラクス本社(東大阪)に行って商品について簡単な打ち合わせをしてきました。
現段階では商品化確定ではないので、断定的表現は差し控えさせていただきますが、
それでも十中八九程度の高確率で商品化されるそうです。
なお、発売時期は未定ですが、設計完了済みなのでリリースもかなり早く行えるとのことです。
そこで今回は、ステマもかねてキーフィーチャーをご紹介いたします。
(1)KEYMOD規格正式準拠のハンドガード
(2)軽量薄型デザイン(約170g、厚み43mm)
(3)かんたん脱着にもガチガチ固定にも対応
(4)PTSはポン付対応、WE MSKは多分小加工で装着可
(5)バッテリーはセパレートLipoやヌンチャクNiHMが利用可能
以上数点が、本案の特徴であります。
(1)「KEYMOD規格正式準拠のハンドガード」について。
この案は、VLTORとNOVESKEの共同開発したオープンソースのレール規格、
「KEYMOD」システムに完全対応しています。
主要なエアソフト向けハンドガードと異なり、実銃用レールが装着可能です。
エアソフト用の「ただの穴」と違って、KEYMODスロットの正式規格は加工コストが上がりますが、
正式規格準拠だけは妥協できない旨の意思をライラクス様に伝えてあるので、
よっぽどコストオーバーしない限りは実現されるでしょう。
なお、スロット数は側面が10個、それ以外は9個です。
SLASH 10.0の「10.0」は対応バレルの最低長を表します。つまり切り詰めたバレルもおkということですね。
(2)「軽量薄型デザイン(約170g、厚み43mm)」について。
本案は、PTSのリアルサイズハンドガードより細く、良好なグリッピングを提供するデザインです。
ハンドガードの板厚も近年の流行に合わせて極限まで薄くし軽量化も実現しています。
指が短い私にとっては細いハンドガードは握りやすいので助かりますし、
近年はM4でもURX4然りNSR然り細いのが流行ってるので一応トレンドを押さえたデザインです(笑)
また、滑り止めを兼ねた水平スリットが入っており、同時にスリット裏が補強リブ構造にもなっているのでたわみに強いですよ。
(3)「かんたん脱着にもガチガチ固定にも対応」について。
PTSの純正ポリマーハンドガードはハンドガードをピン1本で留めているのと、樹脂特有のたわみがあるため、
たとえば精度の要求されるレーザーのような装備や、バイポッドのような強い負荷がかかるアクセサリとは相性がよくありませんでした。
かといって、レールハンドガードやMSKハンドガード流用では太く重いためユーザビリティが下がってしまいます。
そこで、「精度が必要なときには固定サポートネジを使用し、
脱着性が重視される環境ではピン1本で脱着することを選べる」ようにしました。
(4)「PTSはポン付対応、WE MSKは多分小加工で装着可」について。
本案は、PTSのサイズをベースに作ったハンドガードであります。
上のサンプル写真で示しているように、当然PTS MASADAにはポン付です。
WE MSKは持ってませんが、MASADAとMSKの違いはフレーム前方のハンドガード位置固定スリットのサイズのみだと聞き及んでいるので、
ハンドガードの突起を加工すればMSKでも使用可能なはずです。
(5)「バッテリーはセパレートLipoやヌンチャクNiHMが利用可能」について。
利用可能なバッテリーは、基本的にセパレートorヌンチャク型です。
ネヴリンはET1のレッドラインセパレート(7.4V 1400mAh)
を推奨バッテリーに指定させていただきます。
このほかにも、類似の形状をしたバッテリーであれば使用可能です。
また、PTSリアルサイズハンドガード同様、
バレルのクランクレバーを外せば非セパレートのバッテリー
(おおむね15mm厚程度まで)が装着可能です。
写真ではFETがクランクレバーの部分にありますけど、通常のMASADAは配線のみなので
スペース上3セルリポ等にも対応することを補足しておきます。
最後に、繰り返しますが、近いうちにSLASHは商品化されるハズです。
ただ、PTSのMASADA ACRは現在生産停止中なので、
対象個体数的にSLASHも数量限定生産になることがほぼ確実です。
また、加工以外でコストを抑えるために、
店頭販売は行わずWEB販売のみとなる可能性もあります。
価格についても未定で、
中華に対抗すべく希望価格帯を1~1.5万と指定しましたが、
この価格帯でショーバイをするのは無理でしょうから
1.5~2万円程度と見ておいた方がいいかもしれません。
こればかりはライラクス様任せになりますので、連絡待ちです。
それでもACRスキーの皆様は入手手段とお金に糸目をつけない変態紳士諸兄(笑)だと存じておりますので、ご興味がおありでしたらぜひともお試しくださいませ。
https://fgtec.militaryblog.jp/e589171.html
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AEG,AEG (Assault rifle),Accessory,Media,Other
Mon, 22 Sep 2014 22:14:36 +0900
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Bushnell AR Optics 1-4x24mm Throw Down PCL
みなさんこんにちは。ネヴリンです。
今回は
Bushnell AR Optics 1-4x24mm Throw Down PCL
のインプレです。
ハンティングアイテムを主力商品とするブッシュネル社ですが、
近年のタクティカルブームに合わせて「AR Optics」シリーズをライナップしています。
このモデルは、去年(2013年)の春ごろに発表されたモデルで、
3GUMマッチ向けのスピードズームレバーと、.223弾専用のレティクル採用が最大の特徴です。
従来から販売されていたAR Optics 1-4x24mmをアップグレードしたモデルです。
AR Opticsシリーズは、性能が良好で値段がかなり手頃ということで現地でも人気があり、
300ドル以下の普及価格帯スコープでは定番アイテムのようです。
ただコスト的に手抜きな部分は結構あるので、そのあたりは要考慮事項になるでしょう。
まずはパッケージから。このあたりはさらっと読み流してください。
パッケージデザインはそこそこ派手で、一見してライフルスコープであることが分かります。
高級感よりも主張の明確性を強調するデザインです。
付属品もシンプル。説明書、登録してねシート、保護キャップ。
多くの人は保護キャップをバトラークリーク製などに交換するので、輸送時や保管時に最低限の保護をする程度の安物です。
私も対物をバトラー02A(30mm)にしたので付属品は使いません。接眼はハダカのままでおk
説明書もAR Opticsシリーズ共通のようです。レティクルの説明だけ個別のようです。
入門者には不親切ですが、タクティカルラインの商品を買う人って大体ガンヲタなので問題ないんでしょう(笑)
それでは、本体を見ていきましょう。
本体はこういう感じ。
仕上はしっかりとしたマット調で、エッジもしっかりと立っています。
本製品の最大の特徴である、パワーダイアル部分のビルトインスルーレバーが印象的です。
スルーレバーは折り畳みが可能です。スチール製で剛性もあります。
パワーダイアルには適度なトルクがあり、スルーレバーで動かすときにはスルッっと動いてくれます。
エアソフト向けスコープのねっとりした動きが気に入らない私には好印象でした。
レティクルは「BTR」(ブシュネル・タクティカル・レティクル)というレティクルだそうです。
いわゆるホースシュー(馬のひづめ)型で、素早いサイティングができるようになっています。
また、FFP(ファースト・フォーカル・プレーン)式で倍率に応じてレティクルサイズが変わるため弾道の落下量を把握しやすいです。
パワーダイアルは、低倍率域が広く高倍率域が狭くなる方式。いわゆるAカーブです。
倍率変化が人間の知覚にとって自然になる方式ですね。一眼レフのレンズなどではおなじみです。
多くのライフルスコープは倍率間の回転角度が等しく、
低倍率は目盛ひとつで大きく変化するのに高倍率ではなかなか変化しないという違和感がありますが、
このスコープでは自然な変化でとても見やすいです。
視度調整も備わっています。1.25周の回転で上の画像程度の調整幅があります。このダイアルもスムーズに回せます。
ただ、遊びが大きいため、視度調節ダイアルを緩めると結構ぐらつきます。
このあたりは値段や移動量との兼ね合いがあるので仕方ないかもしれません。
ダイアル部下面。
製造国は韓国です。その下の文字はモデル名で、シリアルナンバーの表記はありません。
エレクターチューブ保持はコイルスプリング方式です。
ダイアル部分です。
エレベーション、ウェインデージ、イルミネーションの各ダイアルが集約されています。
ダイアルのエッジはしっかりしていて滑りにくいです。
エレベーション、ウィンデージともに0.1MIL/クリックです。
どちらも実際には10周ほど回りますが、公式には60MIL※とされています。
どちらにせよ相当広い調整幅があります。
クリック感はかなりはっきりとしており、安物スコープにありがちなネットリ感はありません。
また、バーニアスケールも入っており、今何周目かが分かりやすいです。
なお、バーニアスケールはメーカー発表の調整域に対応した60MIL分(6周)がカウント対象のようです。
※60MIL≒約216MOA
イルミネーションはレッドのみで11段階です。
スコープのイルミは薄暗がり~真っ暗闇で使ってナンボですので、このように細かい調整が効く方が有利です。
ただ、残念なのが輝度調整ダイアルで、クリック感がいまいちです。ほかの出来がいいだけに・・・惜しいね。
ウィンデージ・エレベーションダイアルは、イモネジを緩めることで向きを変えることが可能です。
このスコープにはゼロストップ機能はついていないので回転域制限はできませんので、ダイアルを外す場面はないでしょう。
ダイアルのタワー部分は安価なスコープと同じ真鍮製となっています。コストダウンの影響ですね。
イルミネーション用のバッテリーは、入手が容易なCR2032を使用します。
接点構造やコーティングもそれなりにしっかりしています。
バーニアスケールは15目盛分振ってあります。
このスコープはMIL系なので6目盛しか使いませんので残りは無駄ですね。
MOAモデルに流用することでも目論んでいるんでしょうか・・・?
接眼側のレンズコーティングです。
緑系+青紫系のコーティングがされているように見えます。
この価格帯になってくると全レンズに多層コートを施せるので、見え味はかなりクリアです。
(後掲の屋外写真を参照してください)
対物側のコーティングは緑系です。
単に緑といっても透明感のある緑なので、光の透過率が高いのだと思います。
なお、射出瞳径は1倍時13mm、4倍時6mmで十分な明るさを誇ります。
コーティングと合わせると優秀な光学系を有すると考えられます。
それでは、屋外での見え方を検証してみましょう。
(あとから気づいたんですが、カメラのレンズにゴミが・・・。スコープとは無関係なので無視してください。)
検証場所は近所の公園です。
視点位置から写真中央の物置まで約55mです。
撮影は8月5日14時〜15時、天気は晴れまたは曇り、f42mm/ISO800/F22絞り優先オート/露出±0です。
まずは1倍時の見え方です。
レンズ端部も含めて全域でシャープな像です。
また、明るさも十分で、色味もバランス感のある原色再現系です。
倍率も「ちゃんと」1倍で、裸眼時との差がなく使いやすいですね。
アイリリーフは実測約80mm~100mmで、最近流行のロングアイリリーフ機種に比べると覗ける範囲はシビアです。
1倍時、イルミネーションを最大輝度で点灯させました。
日中はうっすら赤みがかかる程度で、イルミネーションの恩恵は感じられません。
ですのでダットサイト的な使い方は不得意だと思われます。
もっとも、日中はレティクルが視認しやすいので問題は少ないのではないでしょうか。
むしろこのスコープのイルミは夜間にこそ本領を発揮するので参考までとしてください。
2倍時の見え方です。
これも1倍時と同じく全域でクリアです。
3倍時の見え方です。
気持ち程度1倍時に比べてシャープさが減った気もしますが、それでも十分シャープです。
4倍時の見え方です。
これも気持ち程度解像感が減った気がしますが実用範囲だと思います。
帰宅後、写真をガッツリ拡大してみると、赤色の色収差が発生していることが判明しましたが、
機械を通して拡大しなければわからない収差です。
ズームするごとに解像感が若干失われるのは残念ですが、
エアソフト向けスコープのようなぼんやりとした解像度低下ではないので、
致命的な欠点かといわれると個人的には否定票を投じておくことにします。
むしろ、この赤色収差を差し引いても、十分な解像感と明るさを有していることのほうが評価に値すると思います。
続いて、3m先の近距離の物体を覗いてみました。
驚くことにこの距離でもしっかりピントが合っています。
さすがにこの距離だと物体に対する歪みとパララックスも顕著になり実用外ではありますが、
優秀な光学設計であることが推認できます。
今度は歪みをみてみましょう。
画像では像がケラれるほど極端に光軸をずらしています。
このとき、奥(約10m先)の柵がゆがんでいることが視認できます。
実際には目と接眼レンズ位置も関係するのでこの画像以上にゆがんで見えることもありますが、
ちゃんと銃にマウントし、ちゃんとストックに頬付してアイリリーフ範囲内で覗くという「普通の使い方」をすれば問題ないはずです。
3m先@4倍。
4倍でも完璧にピントが合っています。
このときパララックスは赤いポール幅程度は発生しますが、エアガンであれば実際上問題にならないでしょう。
むしろ、エアソフトの実用距離である10m程度も離れれば十分にパララックスが取れるうえ、
おそらくこのスコープでそんな精密射撃はしない(笑)ので問題ないです。
このあたりまで克服しようと思ったら、①レンズやチューブ径を大きくするか、
②加工コストの高い「非球面レンズ」や「低分散(ED)レンズ」の採用を余儀なくされます。
ショートスコープの場合①は採りえない選択肢なので②が選択されますが、
結果的にそれが価格面に大きく反映されてしまいます。
高価なモデルの低歪/高解像感はこれに由来していて、およそ越えられない壁になっています。
しかし、こんな普及価格でこれだけの性能を発揮できるのだから、そこに不満をぶつけるのは筋違いですね。
こんどは、夜間のイルミネーションを見てみます。背景は病院の検査棟です。
撮影は8月5日19時~20時頃、天気は曇り、f42mm/ISO800/ss5"/F22/露出+1.0です。
輝度1@1x
輝度1@2x
輝度1@3x
輝度1@4x
先に述べたとおり、このスコープのイルミネーションは夜間にこそ本領を発揮します。
夜間は時間帯によって必要とされるレティクル輝度が異なりますので、
色の数よりも輝度の段階数のほうが重要です。
輝度が低いと当然レティクルが見えませんし、輝度が高いと鏡筒内やレンズの反射で対象物が見えなくなります。
このスコープは輝度調整が十分に細かいので、目的物を邪魔することはありません。
また画像からも分かるように、像は十分に明るいです。
多少でも光源があれば、レンズの集光効果や視度補正効果も相俟《あいま》って対象を捕捉しやすいです。
夜戦にこのスコープを投入してみたところ、物陰に隠れる敵影をしっかり明確に視認することができました。
リーパーズのアキュショットと比較しても物陰の敵影の視認性は高いように感じました。
輝度2~11@4x
しかし、このスコープにも欠点が。
個体差かもしれないので一概には言えませんが、私のものは「エッチングレティクル面が汚い」です。
輝度を最大、倍率を1倍にして暗いところを覗くと、レティクル面に無数のゴミが付着しているのが見えます。
このあたりはコストとの兼ね合いなのか、私の買った商品がたまたまハズレだったのか定かではありませんが、
どちらにせよ、販売価格的にはこの程度の検品体制が限界なのかもしれません。
もっとも、現実には輝度11の等倍で暗闇を覗く場面はないでしょうし、
仮にこのセッティングで使うとすれば明るめの夕方や日の出前でしょうから、
ゴミは事実上視認できないことになりそうです。
個人的には、実用上支障がなければそれでいいですからね。
ちなみに、私が夜戦で好んで使うのは輝度2です。
等倍ではダットサイト、ズーム域で狙撃をするのにちょうどいい明るさです。
それと、輝度4あたりから対物側のレティクルの反射が視認されやすくなります。
写真は輝度11で鏡筒反射をとらえた画像になります。
夜戦ではこのような光源が居場所を察知される原因になりますので、
自分の夜間視力との兼ね合いで許容できるぎりぎりの明るさを選ぶことになるでしょう。
総評。
低価格かつハイパフォーマンスなスコープを求めるのであれば、おすすめできる一本です。
北米での実売価格は〜230ドルで、送料50ドルとしても3万円以下で購入できます。 ※もちろん個人輸入ですよ!
レンズコーティングや光透過率をかんがみれば優秀な光学系を備えているといえますし、
スルーレバー標準装備、FFPであること、E/Wの調整量やイルミネーションの段階の多さをこの価格で実現できている機種はそう多くありません。
もちろん、色収差やレティクルガラスなどでツメが甘い部分も見られますが、それ以外の長所を台無しにするほどのものとは言えません。
絶対的な性能や満足度でいうと上級価格帯の製品には敵いませんが、
この価格帯の中、あるいは普及価格帯の中という括りで「より良い」性能と満足度を得たいならこの機種を選んで損はないのではないかと考えられます。
エアソフト用スコープからのアップグレードを考えている人、ショートスコープで最低限まともな性能を求める人に対しては強くお勧めできる商品といえます。
付録
Bushnell AR Optics 1-4x24mm ThrowDown PCL
Novel Arms TAC ONE 1.2-4x24mm
Leapers Accushot 1-4x28mm Gen5
倍率
1~4倍
1.2~4倍
1~4倍
対物レンズ径
24mm
24mm
28mm
チューブ径
30mm
30mm
30mm
全長
240mm
263mm
266mm
重量
492g
393g
550g
アイリリーフ (最低倍率)
80~100mm程度
80~130mm程度
80~140mm?
アイリリーフ (最高倍率)
80~93mm (3.2~3.6inch)
80~110mm程度
80~140mm?
パララックス設定
100yds
不明
100yds
調整ステップ
0.1MIL (約0.36MOA)
1/4MOA
1/2MOA
1周当たりの移動量
60クリック (6MIL)
60クリック (15MOA)
不明
エレベーション
60MIL(約216MOA)以上
85MOA
不明
ウィンデージ
60MIL(約216MOA)以上
91MOA
不明
レティクル
BTR (FFP)
Mil-Dot (SFP)
Mil-Dot/サークル (SFP)
イルミネーション
赤/11段階
赤/11段階
36色/ON-OFFのみ
射出瞳径(最小/最大)
13mm / 6mm
14mm / 8mm
不明
レンズコーティング(対物)
グリーン系多層
グリーン系多層
グリーン系多層
レンズコーティング(接眼)
グリーン系+青紫系多層
グリーン系多層
グリーン系多層
Field of View (最小/最大)
33m / 11m
不明
23.9m / 8.8m
価格
$204〜229(MSPR$418.95)
1万円前後(MSPR13,800円)
$135前後(MSPR$169.97)
※ノーベルTAC ONEのデータは、ハンクさんの記事(http://slaughter.militaryblog.jp/e332226.html)から頂きました。
ハンクさんありがとうございます。
撮影環境
ハード:Nikon D90 + AS-F NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G
画質:RAW (Adobe RGB 12bit) → JPG (sRGB 8bit)
設定:色温度3700K(夜)5000K(残り)、F22(レンズ覗時)、ss5秒(夜)、色相±0、ビビッド、アクティブDライティング弱、フラッシュなし
現像ソフト:Photoshop Lightroom 5.5
※上記記載のないF値やシャッタースピードその他詳細は、画像のEXIFデータを参照してください。
※私の感じた色調に近づけるように明るさ等の補正をしています。絶対的な色調を保障するものではありません。
※表示ディスプレイによっては、当方の想定する色調と異なる場合があります。
https://fgtec.militaryblog.jp/e572945.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e572945.html
Optics
Wed, 06 Aug 2014 13:02:18 +0900
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VORTEX SPARC II インプレ
みなんさんこんばんは。
ネヴリンです。
今日はVORTEX SPARC II のインプレです。
VORTEX OPTICS社(米国)の製造する、コストパフォーマンスのよいダットサイトです。
SPARC IIは2014年春に発売されたばかりの新製品となります。
参照:VORTEX OPTICS SPARC II Red Dot Sight
国内での流通はあるようですが、まだ情報が少ないですね。
今回は、パチSPARCとSPARC(旧モデル)も併せて比較してみたいと思います。
表記がややこしくなるので、SPARC(旧モデル)は「GEN1」、パチSPARCは「レプ」と書きます。
(写真左から、レプ、SPARC II、GEN1)
まずは見た目から。
見た目はAimpoint T-1系の派生品です。
ただ、左側に制御ユニットがついているというのが、SPARC系の特徴です。
GEN1は制御ユニットのサイズがさらに大きく、ボタン数も多い(4ボタン)です。
そう考えるとSPARC IIはデザインが洗練され、シンプルになったといえるでしょうね。
全長はSPARC IIのほうが3mm程度長いです。
細かいことをいえば、GEN1とSPARC IIでは、「SPARC」と「VORTEX」のロゴの位置が入れ替わってます。
SPARC IIは電池キャップにVORTEX社のロゴが入っているので制御ユニットにはモデル名を入れることにしたんでしょうね。
SPARC IIにはレンズキャップが付属します。
内径は約28mmで、GEN1のほか、T1にもつけられるようです。
とはいえ、このキャップはかなりゴツいので、つけるかどうかは好みが分かれるところですね。
私はGunsModifyのT-1用カバーをつけるので、付属カバーはつけない方向でいきます。
ちなみに、このキャップはバトラーキャップよりもはめ込みが浅いので、保護レンズを挟むって方は工夫が必要です。
さて、実用一辺倒の人は気になる「レンズ品質」です。
見ての通り、極低レベルの青味はあるものの、
全体的にかなり高いレベルでクリアです。
(この背景は白のコピー用紙です)
PCのディスプレイ越しにカラーチャートを覗いてみても、どの色も均一に表示されており、どこかの色域が欠けるということもありません。
あ、ちなみに使用したカラーチャートはこれです。保存してお持ち帰りください。(別窓で開きます)
※その他の解像度はこちらに保存しています。
接眼レンズには反射防止の緑系のコーティングがされています。
対物レンズ(前側)です。
Aimpointと同じように、ナイトビジョンに対応したコーティングがされています。
非常に高品質なルビー系多層コートです。
さらに、対物レンズの前に、ブルー系?のコーティングが施された平面レンズが1枚追加されています。
(正直この写真では見えません、ごめんね!)
これはGEN1や他社製ダットサイトではあまり見かけない構造です。
対物レンズはゴミが付着しやすく、ふき取り時にメインの対物レンズに触ることが多いですが、その際にコーティングがはがれたりレンズが外れてしまう危険があるようで、そのことに配慮して装着されたのだと思います。全長がGEN1よりわずかに長い原因はコレでしょうね。
この平面レンズ、光の透過率が非常に高いです。そのせいでメインの対物レンズの反射が丸見えなので、乱反射防止効果はありませんが、視界の邪魔になったり、明るさの低下は感じませんでした。
さらに、内側にネジが切ってあるので、別売りのキルフラッシュ(ARD30)が装着できます。GEN1と共通のようです。
接眼側もネジが切ってあります。
こちらには、GEN1の2xブースターと同じスレッド規格になっており、GEN1を持ってる人はブースターが流用できます。
ただ、このブースターは視界が「ものっっっすごく狭い」ので、実際には外付けのブースターを使うと思いますけどね。
なお、このブースターをレプには付けられません。
また、レプのブースターを実物につけるのも不可です。ネジのピッチに互換性がないようです。
GEN1のレンズ品質も見ておきます。
(左:対物、右:接眼)
GEN1も、レンズの品質だけで言うとSPARC IIと同等です。
製造時期の問題だと思いますが、私のGEN1はSPARC IIの発表がなされる直前だったこともあり、かなり高品質でした。
GEN1を実物T-1と比較したことがありますが、そのときGEN1とT-1が同じくらいのクリアさだったので、
それと同等品質のSPARC IIはT-1並にクリアということになると思います。
GEN1参考画像
※このGEN1は2013年10月に米国から直輸入したモデルです。それ以前の時期モデルの一部や、
旧パッケージのモデルについては、レンズの青味が強いものがあるようなので、注意してください。
GEN1のネジ切りはSPARC IIと全く同じなのでアクセサリは共通です。
それに比べてレプリカはというと・・・
写真のように、青味が強いです。
実物の明るさにははるかに及びません。
実用範囲外ということはないですが、値段相応の見え方です。
私が輸入したときは送料込65ドルくらいだったので、そんなもんでしょうね。
最近のルビーコート版パチT-1がかなり明るく、それこそノーベルT1並の個体もあるようなので、それに比べると物足りなさはあります。
レプはレンズの固定方法が実物と異なりリングで押さえる方式です。
マウント固定ネジの穴も貫通式のため、実物のような防水性や曇り止め効果はありません。
この辺は値段の限界というところでしょうか。
エレベーション・ウィンデージダイアルです。
移動量も90MOAと、ダットサイトにしては十分な量があります。1クリック1MOA/1周45クリックだそうです。
T-1と同じくキャップの突起でダイアルを回せます。
が、この突起が小さく回しにくいです。
でもアイアルのネジ部はマイナスドライバーで回せるので現実的な問題はないでしょう。
キャップはワイヤーで留められていて、紛失対策がされています。
GEN1ではワイヤーが本体に接着されていましたが、SPARC IIでは非固定となり、動かしやすくなっています。
レプはこのワイヤーの品質が低く、大体気づいたらちぎれています。
私はレプのワイヤーをDIYした国産品ワイヤーに交換して使ってます。
GEN1のダイアル レプのダイアル
GEN1もこのあたりはSPARC IIと共通です。
レプはキャップの形状が実物と違います。そして、防水用?のOリングも太く、締め込み感が若干悪いです。
見た目はともかく、ダイアル部分はエレベション・ウィンデージともに割としっかりしている(少なくともパチT-1よりは)ので、実用上は困らないです。
あと、実物もレプもですが、ダイアルは緩めすぎると普通に抜けてしまいます。
実物の場合、下手をすれば充填されたガスが抜けるので緩めすぎは要注意です。
SPARC IIの電池は、調達性の良いCR2032を使います。
GEN1ではCR2354という大きな電池を使っていましたが、コンビニや街の電気屋さんでは買えず、大きい家電量販店や通販でしか電池が買えませんでした。
この辺はユーザーからのフィードバックでこうなったのでしょうね。
ちなみに、電池の持ちは最高輝度で300時間、最低輝度で5000時間だそうです。
GEN1より電池が小さくなったのに、持続時間は伸びてます。変態ですね。
しかも12時間で自動的にシャットダウンされるので消し忘れても大丈夫です。
GEN1との違いは電池の種類だけでなく、接点の方式も違います。
GEN1では本体側にマイナスを、蓋のバネでプラスを拾います。そのため、ふたの締め忘れで接触不良が発生しうる構造でした。
SPARC IIからは本体側だけで接触が完結するようになっており、最悪ふたを閉めなくても電源が拾えます。
実のところ、SPARC IIは電池ぶたにロゴが入るため、それが斜めにならないようにするには電池ぶたの締め込み方に依存しない方式が必要だったのだろうと推測してます。
レプはGEN1のパクリなので、形状はGEN1とほぼ一緒です。
でも電池ぶたのネジ部がアルミでできており、ネジ山の切り口も汚いので、バリ取りが必要です。
また、本体側の電池の接触面は酸化していることがあるので注意です。
マウントはAimpoint T-1用のものが使えるそうです。
私はマウントにはこだわらないので、DYTACやG&PのパチT-1用マウントを加工して使うようにしてます。
パチマウントにはG&Pのように取り付け穴の位置や寸法が合わないものが多いので、原則加工が必要です。
実T-1用なら、寸法は割と厳密に決まっているので心配は少ないですが・・・
SPARC IIでは位置決めの溝(Mae in Chinaのシールが貼ってあるとこ)の幅が広くなっており、より相性問題が生じにくくなっているようです。
消してる部分はシリアルナンバー。
その上は・・・「特許申請中」だそうです。何の特許でしょうね?
なお、SPARC IIをはじめとする、VORTEXのダットサイトの生産は中国で行われているようです。
このコスパのよさは、中国やフィリピンのようなアジア圏で製造を行い、同社は品質管理をするという手法をとっているから実現できるようで、アメリカで生産すれば価格はきっとこの2倍になるんでしょうね。
というか、VORTEX社製品は、性能に対して値段が良心的すぎるというツッコミが多く、光学性能だけで見れば同社の製品は2倍の価格で売られてても不思議じゃないという評価もあるようです。
非コスプレかつ実用重視なら私もSPARCの比較相手はT-1で問題ないと思ってますし、あながちネットの評価も間違ってないんじゃねーの?
GEN1のマウント部分。
溝が若干狭い以外は同じ。
この辺はT-1マウントに規格に合わせて作ってるから、そんなに大きくは変わらないでしょうね。
GEN1やSPARC IIに1本だけ刺さってるプラスネジは、おそらく曇り止め窒素ガス注入用の穴。
ドットの明るさについて
ドットの明るさはかなり重要。
昼は日光に負けない視認性の高さ、夜は視界を遮らない適度な明るさが求められます。
SPARC IIの輝度設定は8段階+NV2段階の合計10段階。
GEN1の輝度設定は10段階+NV2段階の合計12段階。
レプの輝度設定は10段階+NV風ミュートモード1段階の合計11段階です。
SPARC IIのドットは、日中でもはっきりと見えます。
部屋の中ではチューブ内に乱反射していましたが、外で使うにはこれくらいの輝度が必要になるということでしょう。
実際、6月下旬のこの時期に、晴天の昼1時~2時までSPARC IIを持ってランチや買い物に出かけるという不審者ごっこをしましたが、どんな場所でも実際ドットははっきり見えました。
この写真のように白い建物が背景だと若干青味が買った視界になりますが、視認性の悪さは一切ありません。
ドットもほぼ真円で優秀です。
続いてGEN1。写真大き目で。
GEN1もSPARC II同様、視認性の良いドットが燦然と輝いています。
見え方もSPARC IIとほぼ一緒ですが、個人的にはSPARC IIのほうがクセがないように感じました。
実物2つに対してレプは、日中の野外では性能不足が顕著です。
実物と撮影条件をそろえたためか、ドットがほとんど写っていませんが、実際にはもうちょい(あくまで「もうちょい」)だけ視認性はあります。
いや・・・視認性が「ないこともない」、というのが正確でしょうかね。
一回電池の消耗を疑って電池交換をしたんですが、こんなもんでした。
ぶっちゃけ、他のT-1系レプリカよりはるかに最高輝度が低く、炎天下の野外では全く使えない可能性もあります。
ちなみにうちのレプの明るさは、SPARC IIでいうところの2段階目と3段階目の間くらい、GEN1で言えば2段階目と同等の明るさでした。
ただし、こんな実物でも弱点がありあます。
それは「夜のドットの輝度」です。
ぶっちゃけ1段階目でもかなり明るいため、夜は対象物をとらえにくいです。
そういう時はNVモードの明るい方にセットして使ってます。これくらいで十分。
なお、NVモードは「ただ輝度を落としただけ」なので基本見ようと思えば見ることができます。
(見えなかったらごめんね。私はテレビのリモコンとかの赤外線光もわずかに見えてしまう体質なので、もしかしたら見えないかも)
最後に、総評。
低価格・高品質なダットサイトはいくつか機種がありますが、コンパクトな機種といえば、ノーベルT-1とSPARCあたりでしょう。
実用という意味ではパチSPARCは外れそうですが、値段が値段なので、選択肢としては「無きにしも非ず」ですかね。
とはいえ、ルビーコート版パチT-1の性能が高く、あるいはオープン型が安いので、これを抑えてまで買うメリットは少なく感じます。
実物SPARCは、新旧いずれも性能が高く、見え方としては実物T-1に引けを取らないと思います。
さらに、SPARC IIは実売199ドル、GEN1に至っては処分品扱いで160ドル以下で出ているところさえあります。
個人輸入なら、手間はかかりますが送料込みで2万円以下で買えてしまうことを考えると、相当な価格競争力ではないでしょうかね。
ノーベルT-1が1万~1万8千程度であることを考えると、私ならSPARC一択だと思います。
あとはSPARC GEN1とSPARC IIの違い程度でしょうが、多少高くても使いやすさと将来性をとるならSPARC II、純然たるツールとして完全に使い潰すのであればGEN1を選ぶことになると思います。
ちなみに、VORTEX STRIKEFIRE IIっていう手もあるんですけどね。
特に赤緑切り替えができる方は、レンズの透明度が高く、SPARC以上に使いやすいと聞き及んでます。安いしね。
いずれにせよ、コンパクト系でコスパのいいダットサイトならSPARCが決定版だと思いますよ。
付録
VORTEX SPARC II
VORTEX SPARC
SPARCタイプレプリカ
倍率
1倍
1倍/ブースター装着時2倍
1倍/ブースター装着時2倍
対物レンズ径
22mm
22mm
22mm
アイリリーフ
無限
無限
無限
パララックス設定
パララックスフリー
パララックスフリー
不明
調整ステップ
1MOA
1MOA
約1MOA程度?
1周当たりの移動量
45MOA
45MOA
約45MOA程度?
エレベーション
90MOA
90MOA
約90MOA程度?
ウィンデージ
90MOA
90MOA
約90MOA程度?
全長
81mm
78mm
80mm
重量(本体のみ)
129g
131g
142g
ドットサイズ
2MOA円形
2MOA円形
円形
ドットカラー
赤
赤
赤
レンズコーティング(対物)
ルビー系多層(NV対応)
ルビー系多層(NV対応)
ルビー系
レンズコーティング(接眼)
グリーン系
グリーン系
青系?
バッテリー
CR2032
CR2354
CR2354
連続時間(最大輝度)
300時間
120時間
24時間以下
連続時間(最低輝度)
5000時間
3400時間
不明
マウント
ハイ/ロー/ライザーAimpoint T-1互換
ハイ/ロー/ライザーAimpoint T-1互換
ハイ/ロー/ライザー
ショックプルーフ
.375 H&H 1000発以上
.375 H&H 1000発以上
不明
ウォータープルーフ
有り
有り
無し
フォグプルーフ
有り(窒素ガス)
有り(窒素ガス)
無し
価格
$199前後(MSPR$289)
$199前後(MSPR$289)
7000円~10000円
撮影環境
ハード:Nikon D90 + AS-F NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6G
画質:RAW (Adobe RGB) → JPG (sRGB 8bit)
設定:色温度5000K、色相±0、ビビッド、アクティブDライティング弱、フラッシュなし
現像ソフト:Photoshop Lightroom 5
※F値やシャッタースピードその他詳細は、画像のEXIFデータを参照してください。
※私の感じた色調に近づけるように明るさ等の補正をしています。絶対的な色調を保障するものではありません。
※表示ディスプレイによっては、当方の想定する色調と異なる場合があります。
https://fgtec.militaryblog.jp/e561167.html
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Optics
Thu, 26 Jun 2014 21:31:58 +0900
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副産物
みなさんこんにちは、ネヴリンです。
ビルトインFCU(ファイアコントロールユニット)の開発をしていて気づいたんですが、
ムズカシイね、あれ。
トライアンドエラーしまくっててなかなか進みません。
終日FCUだけに精力を注げられれば早く進むんでしょうが、そういうわけにもいきませんので。。。
ということで、今回は、FCU作りの中から生まれた副産物をちょろっと紹介します。
と、いっても、ただのFETスイッチですけどねー。
どんなものかというと、コレですね。
シンプルFETスイッチシリーズ#1、「SFET-U」です。(Uはμ(マイクロ)を表すそうです)
本来は、FCUに使うMOSFET素子の耐久性を調べるために作った簡易FET基板なのですが、思いのほか性能も良くて歩留まりもいいので単体で独立することになりました。
実装済み寸法は、10x10x4mmです。※1
※1 第一次ヤフオク出品分は10x10x5mmです。
本記事掲載バージョンとは部品の仕様が異なります。
使用した石は、IR社製の薄くて小さいDirectFET MXシリーズの「IRF6717M」です。(写真右)
6.35x5x0.7mmのくせに、220A※2まで耐えられるスグレモノです。
※2 冷却機使用時連続定格。
表面はIRF6717Mとパワーケーブルだけを載せるので、抵抗やら何やらは裏面に配置します。(写真左)
裏面にはフライホイール用のSBDと、突入電流対策用のコンデンサなどを配置してみました。
SBDはDiodes社製の薄くて高耐久なSBRシリーズの「SBR10U200P5」です。MOSFETに似た構造のダイオードなんだってさ。
はんだパッドの空きスペース(3ヶ所)が配線引き出し用です。表面と合わせて5線式となりますね。
取り付け方法はこんな感じです。
頒布向けに英語になってますが、気にせずに読んでください……。
うちのエンジニアリングサンプル版ではおおむねこういう配線配置。
試作品なので足の色は違いますが、接続図にしたがって配線できます。
回路図の話とパーツリストの話は少し難しいので、ちっちゃくしておきますね。
そして、この基板の設計図をFusionPCBとかElecrowとかに持ち込んで作ってもらえるデータも置いときますね。
興味のある方は読んでください。
回路図です。
このFETスイッチは、超一般的なアナログ回路です。
ちなみに、FETはモーターのマイナスとバッテリーのマイナス間に置きます。いわゆるローサイド負荷とかエミッタ負荷とかいうやつです。
ハイサイド負荷だと、ゲート電圧に対してドレインソース間電流が釣り合わなくなることが多く、エネルギーロスが大きいので、一般的にFETはこの配置が基本です。
わかりやすく言えば、2人しかいない相手サバゲチーム(=負荷)にこちらが10人の兵力(ゲート電圧)をもって挑んでも、8-9人は戦果が挙げられず走り回って疲れるだけ(エネルギーロスが大きい)です。これがハイサイド配置です。
ローサイド配置は、相手チームが2人と分かってる(負荷が決まっている)ならこっちは10人のうち2人だけぶつける、そしたら参戦者は戦果があげやすく、残りメンバーは休憩してられる(エネルギーロスが少ない)というイメージです。
続いてパーツリスト。
パーツリスト (パーツ名クリックでデータシートが開きます)
パーツIDメーカーパーツ名値用途
U1IRIRF6717MPbF メインMOSFET
D1DiodesSBR10U200P5 フライホイールSBD
D2ロームRB160M-30TR 整流用
C1村田製作所GRM31CC8YA106KA12L10uF突入電流対策
R1パナソニックERJ6ENF1000V100Ωゲート保護
R2パナソニックERJ6ENF1003V100KΩプルダウン抵抗
本FETスイッチにはこのようなパーツを使ってます。
チップ抵抗R1・R2は誤差1%の精密級品でオーバースペックなのですが、デジキーで大人買いしたら単価2円なのでこれを使ってます。もちろん、もっと誤差の大きいもので代替可能です。
コンデンサC1も、ぶっちゃけ1uFもあれば十分なので、3216J(1206E)サイズであれば適当に載せ替えても大丈夫です。
ちなみに、上記パーツは秋月とかマルツでは買えないので、RSコンポーネンツとかデジキーとかマウサーで買ってくださいね。
搭載用のボードは、適当に基板CADで書いたものを使います。
そして、そこで作った基板をSeeedStudioとかElecrowとかに提出して作ってもらえば、同じようなものがいっぱいできるって寸法であります。
https://skydrive.live.com/redir?resid=6ADB9CAF458A09F1%21109
まあそれなりに敷居の高さはあるので、コレ提出すればいける!って状態のデータを貼り付けておきますね。
このデータで4枚取り、切りしろ込みで22x22mmの基板ができます。ピラニア鋸で切って使ってください。
もちろん商用利用もOKとします。改変や再頒布もOKです。個人・ショップさん問わず作っていっぱい転売してください。
なんでこんなライセンスにするかって?
私はオリジナルデータの持ち主だし、もっといいもん作って安く売るから別にいいんだよ。
はい、それでは作り方を紹介します。
気合とお小遣いさえあればほとんどの人ができるカンタンなお仕事で、場合によってはハンダごての出番はありません。
まずは「基板」と「部品」を用意しましょう。
あ、上の開閉ボタン内にレシピがあります。
次に、はんだ付け関係の工具とかを用意しましょう。
(■は必須、□はあったほうがいいものを表します)
■ホットプレート(非IHのもの)
■ヒートガン
■ペーストはんだ
■つまようじ
□フラックス
□ルーペ
□無水アルコール(またはパーツクリーナー)
□ピンセット
□はんだごて
ペーストはんだ(Solder Paste)は国内では入手困難(できても高い)ので、海外の電子部品商社やeBayで買ってください。
個人で使う分には有鉛でもダイジョブだし、鉛フリーより融点が低くて使いやすいです。40gで3~4ドルくらい。
まずは、つまようじを使って基板にペーストはんだを乗せましょう。
ペーストはんだはかなり粘性が高いので、つまようじの先に少しつけて糸状になったものを基板に乗せる感じですね。
本来はステンシルシートを使うのですが、今回の基板の規模だと塗り忘れはほぼないので不要です。
乗せる量は……下の写真を参考にしてください。これが乗せる量の上限です(むしろ多いです)。
ペーストはんだの半分はフラックスなので、塗った分の約半分が金属はんだになるイメージで載せるといいかもしれません。
乗せるのに失敗したら、無水アルコールやブレーキクリーナーで、ペーストはんだを洗い流します。
はんだを乗せ終えると、部品を基板に乗せます。
乗せ方は多少アバウトで大丈夫です。
……というのも、はんだが溶けると、はんだの表面張力で部品が勝手にパッドに寄ってくれます。
そして、いよいよはんだ付けです。
やり方は簡単です。ホットプレートで焼きます。
コーヒーでも飲みながら適当にやってください。
いわゆる”自宅リフロー”とか”おうちリフロー”とかいう作業です。
スイッチサイエンスさんのこの動画を参考にしてください。
リフローは、230度前後まで温度調節ができる非IHのホットプレートを使ってください。
いろいろやり方はありますが、180度で2~3分予熱し、その後230度で一気に焼き上げます。はんだが溶け始めてから30秒くらい待てば大体ムラなくリフローできています。
また、一度リフローに使用したホットプレートは鉛や有毒有機物が付着するので、絶対に調理には使用しないでください。
これで片面の処理が完了しました。
ただし、まだ裏面が残っています。
というか、ここからが真の本番です。
ホットプレートリフローはなかなかつぶしの利くワザなので紹介したんですが、実は次に紹介する方法だけでもはんだ付けはできてしまいます。
それがヒートガンを使った、ホットエアリフローです。
ヒートガンのリフローは温度管理が大変なので、ホットプレートリフローに比べて熱破壊のリスクが高くなりますし、やり方によってははんだ付けにムラが生じてしまいます。
それゆえ、これはホットプレートで焼けない裏面の、しかも局部限定で使う最終手段※3です。……慣れれば超簡単ですけど。
※3 全体をムラなくDIYリフローしようと思ったらオーブントースターを使った方法が
ベストかもしれませんが、改造がなかなか面倒なので割愛します。
やり方は、パーツをヒートガンで炙るだけです。
ただ、一応リフローの温度をイメージして、30秒~1分秒程まで15cm離れたところから熱風で予熱し、その後5cm程度までノズルを近づけ加熱します。
基板の裏側に部品が実装済みなので、傾かないように何かに乗せるとやりやすいです。(写真では毛抜きに載せてます)
また、リフロー台が金属板になっていると熱が反射して温まりやすいです。私はホットプレートの上でやってます。
今回は部品が1つだけで、しかも熱を通しやすいので比較的安全ですが、部品が多くなったり、プラスチックモールドと金属モールドが混ざっていたり、基板サイズが大きいと失敗するリスクは高まります。これだけは注意が必要です。
作業が終わると、冒頭の写真や次のような見た目になります。
最後に、なんかリフローを失敗した箇所とかをはんだごてでスポット修正し、配線作業をすれば完成です。
以上でリフロー作業は終了です。
お疲れ様でした。
今回掲載したFETは絶縁が甘い個所もあるので、サンハヤトのレジスト補修材で絶縁を強化しておきます。
なお、DLできるバージョンはそのような個所を修正したものになりますので、心配せずにご利用ください。
本FETスイッチは、SFETシリーズの最初のバージョンということで、データやレシピを含めて全情報を公開しています。
SFETシリーズは今後、
■本ユニットと同サイズでさらにMOSFET素子を強化した 「SFET-U2 (simple FET μ ULTRA)」
■本ユニットと同構成でスリム化したGATE社製PicoSSRの対抗馬 「SFET-US (simple FET μ Slim)」
■バッテリー電圧監視機能とアクティブブレーキ機能を搭載する 「SFET-ABP (simple FET ActiveBreak w/ Protection)」
■V型マイクロスイッチと寸法的に互換性のあるAB搭載 「SFET-AB-V (simple FET ActiveBreak V-type)」
の展開を予定しています。
基板発注済みなので、今月内に試作品完成、ブログにアップすると思います。
また、本FETユニットは、2月下旬から順次ヤフオクに出品します。
ご入用の方は是非ご購入ください。
あ、ツイッターに進捗状況を載せてますので、見てねー!
https://fgtec.militaryblog.jp/e516561.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e516561.html
Parts
Thu, 13 Feb 2014 01:19:40 +0900
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文系の本気
こんにちは。
ネヴリンです。
タイトルはあれです、文系をダシにして開発スピードが遅いことを正当化する言い訳です。
世の中の文系はおよそ論理的思考ができないとか言われますが、そのイメージを払拭するための宣誓です。
それはさておき。
先日、海外の格安PCB(電子基板)メーカー『Elecrow』に発注した、
PTS MASADA ACR用FCU『METS BE』の基板が到着しました。
※METS BE = MASADA Electric Trigger System : Black Edition
ElecrowのPCBはレビュー通り値段相応の品質で、ところどころシルクプリントがずれているところもあります。
もっとも、プロトタイプかつ実用上問題があるほど破綻しているものはないので良しとします。
METS BE基板のセレクターボードです。
切り出しをした後、メカボックスシェルに乗せて固定してみました。
クリアランスを多めにとってあるので他の部品との干渉はありません。
ベアリング近くにあるランドはセレクタースイッチ、PTSのロゴ付近にあるランドはコントロールボード等の接続用端子、その下はUSB端子です。
USB端子は、CSR社製Bluetooth2.1対応のチップを搭載した市販のブルートゥース無線ドングルを接続可能にする予定です。
ここはソケット式にしたかったんですが、スペースの都合上はんだ付けになりました。ここだけ上級者向けです。
なお、このボードはメカボックスシェルの固定用ねじ穴を利用し、なべねじ2本で固定します。
メインのコントロールボードです。
基板は4層で厚みは1.6mmあります。
制御用のMCUは、USBホスト機能を持つMicrochip社製の「PIC32MX250F128D-I/VT」です。
※USB OTG機能付きのARM Cortex-Mコアはデカすぎるので載せられませんでした。
写真の基板のほか、レギュレータボードと後述のパワーボードを接続した3階建て構造になります。
ちなみにボードの固定は、カットオフレバーを固定していたねじをそのまま使います。
スイッチ類のうちカットオフスイッチは、BTCスペクターやキメラmk2、DTM for ver2と同様、カットオフカムでダイレクトに操作されます。カットオフスイッチが2つあるのは回転位置検出を高精度に行うためです。
トリガースイッチは、耐久性を優先しレバー型のスイッチにしました。
※ちなみにカットオフスイッチの下の軸受けは、フランジ径が9.5mmまでのものに限定されます。
それゆえ例えば、F693ZZサイズのようなシールド系ベアリングは使えず、
F693無印のようなオープンタイプベアリングや、エアソフト用のオイルレス軸受け等のみの対応になります。
METS BEのコントロールボード(左)と、パワーボード(右)です。
パワーボードの今写っている面の逆側に、IR社のDirectFET「IRF7739」を4つ搭載します(うち2つはブレーキ用)。
写真の面には、モーターのフライホイール(還流)ダイオードとしてDiodes社のSBD「SBR10U200P5」を4つと、ゲート抵抗、パワーケーブルを載せます。
パワーボードのMOSFET実装面は、シリコン絶縁放熱シートを介してメカボックスシェルに密着します。これは、メカボックスシェルそのものを巨大な放熱版として利用するためです。
これをすることにより、大気中冷却の連続定格である90Aではなく、冷却器使用の定格である540Aを正式に自称できますw
METS BEのバッテリーの最大電圧は30V、流せる電流は連続540A、逆起電力耐性は定格200V20A+(4000W+)となっています。
もはや変態基地外レベルです。
バッテリーの一次電源側にDCDCコンバータを置き、2次側にラインレギュレータを置くことで30Vものバッテリー耐圧を実現しており、ゲート駆動にはDCDCコンバータから拾った5Vをブートストラップ回路で10Vに昇圧したものを使うので安定した運用が可能です。
今後プログラムレベルで電子ヒューズなんかの保護機構も追加予定です。
実装部品が到着し次第おうちリフローにて基板をこんがり焼き上げます。その後プログラム書き込みをして作動テストです。
USBやチャンバー連携を廃止した『METS RE(レッドエディション/赤基板)』および、ハードウェアを簡素化した廉価版の『METS GE(グリーンエディション/緑基板)』も後続開発予定ですが、これらはBEの完成後になります。
それと、Bluetoothの相手であるスマホのアプリ開発は、私の知能では追いつかないので誰か詳しい人はご助言ください。
ちなみにAndroid限定で開発します。iOSアプリはビルドにMacが必要なんですがそんな高級品買えないのでスルーします。
シュミの世界なんでゆっくりしっとりとしか進捗しないので、期待せずに生温かい視線を送ってくださいね。
https://fgtec.militaryblog.jp/e482199.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e482199.html
Parts
Wed, 16 Oct 2013 12:45:08 +0900
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PTS MASADA ACR 用 SLASHシステム
こんにちは。ネヴリンです。
今日はさくっと何かの妄想をぶちまけておきます。
お金がなく製造もできないにもかかわらず、こんなのばっかり設計しててすみません。
A6063押し出しでT5処理とかするうえ、5軸マシニングが必要となりそうなヤバいブツなので、文系学生の私にに作れるシロモノではありません。
海の向こう側で、PTS用じゃなくブッシュマスター用として現実に存在したら、まあ一定数は売れるんでしょうけどね。
いつものネタとして勘弁してくださいねー。
https://fgtec.militaryblog.jp/e478941.html
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Accessory
Fri, 04 Oct 2013 11:35:13 +0900
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最近流行のFCU
おはようございます。ネヴリンです。
最近更新が滞っていることに気づきました。およそ半年ぶりの投稿です。
半年間何もしていなかったのかというとそんなことはなくていろいろやってたんですが、記事にできるほどのネタがなくて。。。
今回も果たして投稿していいレベルの記事なのか迷う程度のクソい記事です。
妄想回だと割り切ってください。
今回は、最近アツい!といわれている
ファイアコントロールユニットです。
巷で流行ってると聞いたので便乗しに来ました。
FCUは安いものでも約10,000円、高いものだと17,800円とかします。
高すぎますねー。
ぼくみたいなビンボーな子はしゃっきんしないと買えません。
ということで、作ります。
題して「原価2000円でドロップインFCUをなんとかする企画(笑)」です。
企画倒れにならなければいいのですが。
作るのはコチラ。オタメシでVer2用。
※イメージ図です。実際はマイコンとの接続ピンや機能は異なります。
手抜き超シンプルですw
電子制御ユニットで最小限必要な機能だけ抽出し、
あったらうれしいな!程度の機能は無情にも切り捨てます。
当然ですよね。
世の中のエアガンユーザーのほとんどは、
リポ使ってもスイッチが焼けず、リポの過放電が防止できればそれでいい
っていう人が多いんじゃないでしょうかね。
それでないとFET自作とか流行しないですもんね。
廉価版FCUでは、とにかく安さを優先します。
回路図見るとわかりますが、ブレーキとかないですからね。いらねぇよな。
バッテリー?そんなもん7.4vリポと11.1vリポとニッスイが使えたら上等です。
(実はプリコックとかサイクル制御とかやろうと思えばできるけど、やらないからね)
そうはいっても一応安全性には配慮して270A対応のFETを使うし、モーターにつけるSBDだって基盤の上に乗せておく。
リポの電圧チェックは発射1回毎にチェック(Extreme-Fire方式)するし、
FET暴走(主にゲート破壊)を防ぐために安モンだけどFETゲートドライバを使う。
基盤的には電源系と制御系は十分遠くに離して配置にする。
ユーザーが設定するのは、リポを使うかそうじゃないかだけ。
この程度のスペックがあれば十分ですね。
せっかくなのでマメ知識を。
「FETの故障ってどんなのがある?」
FETの故障モードには、大別して
1. 温度(ASO)破壊
2. 負荷短絡破壊
3. ダイオード破壊
4. アバランシェ破壊
5. ゲート破壊
6. 静電気(ESD)破壊
があるようです。
詳しい説明は長くなるので、見たい人だけ下のボタンをクリックしてください。
1. はゲートに低い電圧をかけたり連続での使用により発熱し、FETが故障します。
このときの症状は、各電極間オープン、または各電極間ショートです。
多くの場合、FETのプラスチック部分が焦げるようです。
なお、オープンの場合は線がつながっていないので比較的安全ですが、ショートの場合は電流が流れっぱなしになるので危険です。
2.はFET以外にバッテリーの電流の抵抗になるものがなく、過電流が流れてしまうことにより発生する故障です。
モーターがロックした状態でFETに電流を流したり、配線にキズが入ったりしてなることが多いようです。
この時の症状は、各電極間オープンになり、FET素子にひびや焦げつき、または素子の破裂があるようです。
3.はFETに内蔵されている寄生ダイオードが故障します。
電動ガンでは滅多に起きません。ほぼ無視できます。
この時の症状は、ドレイン・ソース間ショートです。
(ダイオードがショートするため、FET素子が故障していなくても電流が流れます)
4.はFETのドレイン・ソース間耐圧を超えた電圧をかけることによって素子が故障します。
電動ガンではモーターの逆起電力対策が不十分だったりモーターロック後の高電圧で起きます。
電動ガンのFET故障の二大原因のうちの1つです。フライホイール(還流)ダイオードを使いましょう。
このときの症状は、ドレイン・ソース間ショートです。目に見える異常は滅多になく判断が付きにくいようです。
5.はゲート耐圧を超えた電圧がかかることによりゲートが焼けつき、常にスイッチが入った状態になる故障です。
逆起電力対策が不十分だったり高電圧バッテリー(5セルリポなど)を使ったりすることによって起きます。
少し前に流行った「突入電流対策用コンデンサ」が一種の昇圧回路的に働き、最悪電源電圧の2倍の電圧がゲートにかかることによっても発生する場合もあるようです。(20130805追記:ブートストラップを昇圧回路に修正しました)
電動ガンのFET故障の二大原因のうちの1つです。
このときの症状は、ゲート・ソース間ショート、ドレイン・ソース間ショートです。目に見える異常は滅多になく判断が付きにくいようです。
6.は静電気による瞬間的な大電圧(大体1000V程度)が4のアバランシェ破壊や5のゲート破壊を引き起こすことによる故障です。
厳密には4や5に含まれるので、そちらを参照してください。
組み立てる前の状態だと静電気以外のエネルギーがないので割と安全ですが、バッテリーがつながれている状態で静電気が流れたりするとゲートくらいなら一瞬でやられます。もっとも、最近のFETだとアバランシェエネルギー(データシート中のEAS値)が比較的高く、その枠内なら耐えられるので案外大丈夫だったりしますが、それでも静電気量は変化しやすいので注意が必要です。
冬場はBDUとヒートテックの組み合わせが鬼門だったりすることもあります。
マメ知識、おわり!
……あ、ちなみに今まで書いたことは余力中の余力でやっていることであり、メインはこっちです。
1. MASADA ACR用チャンバー改良中 (MACS計画)
2. MASADA ACR用電子制御システム製作中 (METS計画)
3. MASADA ACR用Keymodハンドガード製作中 (SLASH計画)
もっとも、これらは完成までにちょっと時間がかかりそうなので写真チョイ見せで報告会。
平たく言うと、
1は以前書いたMASADAのチャンバー再設計の記事に関するもの、
2はMASADAを完全電子制御化し、さらに1のチャンバーと連動したりBluetoothを使って携帯で操作したりするようにする変なもの、
3はMASADAのぶっとくてぐらつくハンドガードをがっちり固定化してkeymodによっていろいろ遊べるようにするためのものです。
https://fgtec.militaryblog.jp/e456999.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e456999.html
Parts
Wed, 24 Jul 2013 05:51:07 +0900
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ARES MSR338 スチールセットピン
みなんさんこんばんは。ネヴリンです。
**Hello everyone, this is Nevlin. Please look this if you want to read English version.**
本日は折れやすいと騒がれているARES MSRのセットピンについての記事です。
例にもれず、私のMSRのセットピンも折れてしまいました。
問題のセットピンですが、従来品は鋳造亜鉛でできており、負荷に耐え切れず折れてしまいます。
私は1回のサバゲ+α程度(おそらく300発程度)しか撃っていなかったので驚きです。
そこで、ARES Airsoft(香港)に部品の取り寄せができないかと相談を持ちかけたところ、初期不良として対応するので、破損状況等を教えてくださいとの返答を頂きました。
写真等も含め部品の詳しい破損状況お伝えし、
“MSRのセットピンは強度不足なのでスチール等の高強度素材をお使いになった方がよいのではないでしょうか”
と提案したところ、“開発製造部にお伝えしておきます”と言われました。
そして後日、ネットでなにやら「ARESがMSRのスチールセットピンを作っているらしい」との情報をキャッチし、ARES様に問い合わせたところ
“あなたのご指摘を受けてただいまスチール製のパーツを生産しています。ご提案のお礼に、ビックリさせようと思ってサンプルを先日既に発送させて頂きました!”
とご返事を受けました。
ARES様、神対応ありがとうございます!ほんとグッジョブです。
さて、そんなやり取りの後届いたスチールセットピンがこちらになります。
同封されたメッセージシートには、以下のように書かれておりました。
ネヴリン様
弊社MS338についての貴重なご意見ありがとうございます。
この度UB-195(※セットピン)の強化部品を開発いたしました。
新しく開発した強化部品はスチールでできており、亜鉛でできたものより耐久性があります。無償サンプルをご提供いたしますので、ご試用ください。
このパーツを使ってみたご意見ご感想等をお待ちしております。
あらためまして、ネヴリン様のご関心とご助力に感謝いたします。
ARES
スチールと言っても鋳造スチールですが、亜鉛に比べれば当然圧倒的に強度は高いです。
疑うまでもないですが、ウチのKUMA太郎マグネットがぴったしくっついてくれます。
スチール版のセットピンをご提供いただく前に送って頂いた亜鉛のセットピンとの比較です。右がスチール製、左が亜鉛製です。
亜鉛製は塗装がされていますが、スチール製はパーカライジング仕上げです。
純正品だけあって寸法は全く同じで、当然無加工で装着できます。素材変更だけです。
気になる耐久性ですが、このブログを書いた時点で約900~1000発くらい撃ちましたが、現時点ではビクともしてません。
(今日届いたばかりなので、たくさんは撃ててないです。)
むしろ3時間くらいやり続けたので私の手の方が痛いです。そして昼間からガチャガチャやってたので嫁に怒られて私の心も痛いです。
近いうちにFIRSTのブッシュマスターか学連ゲームに参加するので、実用テストはそこで実施してみようと思います。
-- English Version : -- )
Hi, thank you read this article!
Today I write the article about the SET-PIN for ARES MSR (MS338).
Recently, SET-PIN (UB-195) of my msr is broken. I only used one war game and sometimes fire.
(I think I only fire about 300 rounds).
The existing set-pin is made of Zinc, cannot tolerate heavy spring load. Consequently, the set-pin well bloke down.
I contacted for ARES customer service about it can you make me order the part, got reply that "you let us know more in details for the situation of your parts" from ARES. So I mentiond about detail of my part with some photos. In addition to I suggested "I think it is in short of strength and endurance. set-pin is need to constructed in steel or equally strength material." ARES responded "I have passed the email to our Production and Design Department, and will keep your suggestion for future development."
some days later, I catched the information that ARES appear to be make steel part for msr now, doing contacted for ARES, ARES said "We developed the steel upgrade parts for the model. The new developed steel part is already on the way to you, we have just sent it out to you"
To thank for ARES's excellent service!
And I received the part today. This is it.
This part made of cast steel, more durable than zinc cast however.
Not mentioning it is can be stick a magnet.
This photo is comparison. left to right, zinc version and steel version.
*the zinc version, this is spear part, was provided from ARES before arrived steel version.
The steel version is Parkerized, but zinc version is painted.
Needless to say, both parts are same size and new version is can attach the gun without fitting.
It is a concern that durability, but I already shot about 1000 rounds till I write this blog today, the part have not problem. And I will trial continuously.
https://fgtec.militaryblog.jp/e401569.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e401569.html
Spring Gun
Sun, 27 Jan 2013 20:07:38 +0900
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PTS純正 MASADA GBB?
こんにちは。ネヴリンです。
**Hello everyone, I'm Nevlin. Please look this if you want to read English version.**
本日はPTSマグプルが、今後リリースを予定している、
KWAのガスブロエンジン「NS2システム」を搭載した、PTS謹製MASADA ACR GBBです。
今回は、ベータプロジェクト製コンバージョンのように電動ガンを利用するものではなく、最初からGBB専用機として設計されたMASADAとなります。
製造元は最近有力株のKWAで、KRISSベクターなどの高性能最新銃を精力的にリリースしている会社です。
なお、ライセンス形態は、KWAが製造しPTSがライセンス管理を行うという形になるとのことです。(PTSコメントより)
KWAのNS2システムといえば、KSCのシステム7(長物はシステム7two)と同じ構造をした高効率な負圧ガスブローバックエンジンで、燃費や初速、リコイルのバランスが非常に優れています。
またNS2によるマガジンが少々冷えても撃ち切れる軽快な動きに加え、新型二点保持ホップによる高い命中精度を有するため実用としても十分通用するものになるだろうし、GBBならではの実銃の設計に忠実でリアルな内部機構を持ち得ることが想像に難く無いと思います。
もちろん、MASADAですので使うマガジンはM4用となるのですが、KWA/KSCから「きっちり動くPMAG」がリリースされており、これが標準マガジンになるのではないかと思われます。
中身がKWA製ということでKSCさんからの発売が期待されるかもしれませんが、PTSがライセンス管理をする以上、アクセスオーバーシーズ扱いになることも考えられますので、今後の動きに注目したいですね。
なお、値段は公表されていませんが、今までのKSCのガスブロ長物が5万円代後半ということを考えるとその付近の価格、KWAからリリースされるものの値段でいえば450ドル程度になるのではないかと予想されます。
最後に、写真を使わせていただくにあたり、PTS様より直々に「英語訳も載せてー!」と言われたので、以下は英語バージョンです。
内容は同一のものとなります。
-- English Version : -- )
Hi, thank you read this article!
Today, I introduce the new " PTS MASADA GBB " Airsoft Rifle, PTS planned for release.
This is builded in KWA "NS2" GBB system.
The new PTS MASADA GBB is genuine licenced by PTS Magpul.
IS NOT Beta Project MASADA GBB Conversion kit. This airsoft is designed for only GBB natively by KWA Airsoft, isn't use PTS MASADA AEG and conversion kit.
The gun is under the control licenced by PTS, and manufactured by KWA.
As you know, The "NS2" system is very efficient and brisk, same as the mechanism of KSC Japan ”System 7” (in that case "System 7 Two") GBB. And that system makes we feel excited that realistic recoil shock and construction. The system provide you very good operation under the low temperature environment and high accuracy by new hopup system.
In addition, KWA already launched P-MAG GBB magazine for M4 model. this magazine have high reliability than other GBB P-MAG (G&P or Beta Project). I think the new MASADA GBB will be attach the KWA P-MAG.
We need to focus on the future this gun and PTS products.
**Thank you PTS for accept my offer.
https://fgtec.militaryblog.jp/e397158.html
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GBB (Assault Rifle)
Sun, 13 Jan 2013 12:17:51 +0900
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MASADAホップチャンバー Rev2
こんにちは。ネヴリンです。
前回、PTS MASADAのチャンバーを設計し直しちゃう企画を出しましたが、その続編です。
前回のコメントで、根無草様からアドバイスというか提案を頂きましたので、そのコメントを反映してチャンバーに改良を加えることとします。
まず、チャンバーベースですが、小修正が加わって「Rev2」になりました。
青棒で指しているところが主な修正点です。
上のチャンバーベースに、根無し草様から頂いた提案を(ちょっと違うかもしれないけど)反映しました。
シーソーを使わず、ダイアルで直接アジャストブロックを動かします。
アジャストブロックには突起がついていて、レールとかみ合って上下(垂直)にのみに動きます。
ほんで、やっぱりクッションラバーを保持する部品「クッションホールドチップ」は交換したりカスタム出来るほうがいいなと思って別部品にしようと考えています。
イラストでは寸法をテキトーに書いているので強度がないように見えるかもしれませんが、CADのデータに起こす時は修正します。
もちろん、製作するクッションホールドチップは純正クッション用とマルイクッション用の2種類です。
あと、言及するとすれば、Rev1の部品もそのままつけられるということです。
Rev1の構造の概念はRev2とは異なるので、両方のものを試作してみようと思います。
最後に、低価格でCNCマシンニング加工をしてくれる業者さん大募集です。
https://fgtec.militaryblog.jp/e396420.html
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Parts
Wed, 09 Jan 2013 23:06:16 +0900
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MASADAホップチャンバー
こんばんは。ネヴリンです。
MASADA SVも発売されたし、標準MASADAのカスタムもある程度頭打ちになってきました。
そして、相変わらずあの調整量の少ないHOPにイライラさせられています。
ということで、MASADAのチャンバーを設計し直しちゃう企画を出します。
昨晩フトンの中で天啓を受けましたからね・・・。
一応概要だけさらっと紹介すると、今までのカタツムリみたいなダイヤルでホップアームを押すのではなく、次世代とかProWin電動M4チャンバーのように、シーソー型のアームでホップをかける方式にします。
ただ、MASADAはバレルチェンジシステムのせいで縦ドラムダイヤルにすることができないので、寝かせたドラムダイヤルをチャンバー上に載せます。
アキュラシ-にも配慮して、上下に可動する(角度の変わる)アームで直に押しゴムを押すのではなく、垂直にだけ動く別パーツで押しゴムを押します。
Gホップとか流速、SCPを意識していることと、あのクセの強いバレルチェンジシステムを何とか生かしたままにしておきたいからです。
標準MASADAのホップ調整幅(突出量)が約1mmなので、1.5~2mm程度は調節できるようにします。
手書きじゃ伝えにくいのでCADで書くと、こんな感じになります。
なお、寸法はPTS 標準MASADAと、Wii Techチャンバーを基にしています。
このチャンバーベースに(まだCADで書いてないけど)次のような部品を搭載すればいいんじゃないかと思います。
・ホップダイアル
ラジアル(水平)ドラム式です。
ドラム上方からM3のTPねじまたはトラスねじで固定します。
ドラム下には緩み止め用のOリングを挿入します。OリングのサイズはJIS P8かP9を予定しています。
・ホップアーム
近年流行のシーソー式アームです。
沈み込み量を1.5~2mmになるようにします。
クッションホールドチップ(仮):
名称は何でもいいので仮称です。とにかくアームとは別部品です。
実は、ダイヤルの触りやすさを優先するとアームの位置がバレルから離れていってしまいます。その結果、アーム直押しだとクッションラバーが位置ずれを起こしやすくなり、ひいてはアキュラシー低下につながります。
そこで、アーム角度に関係なく垂直に押下できるように別部品を使用します。このチップの「ハネ」とチャンバー側の溝がかみ合って位置決めがされます。
ちなみに、チップは、MASADA純正クッションラバー用と、従来ラバー用を作ろうと思います。後者はナマズとか使うとき用です。ただ、バレルチェンジシステムをするとクッションラバーが剥がれるため接着等の措置が必要になりそうです。
その他:
緩み止め用Oリング(JIS P8又はP9)
ダイヤル固定ネジ(M3TPネジ又はトラスネジ)
クッションホールドチップ用小ばね
ホップアーム固定用ピン(Φ2)
もうアタマの中で部品が揃ってるので、さくっと図面を起こして工場発注してやろうかと思います。
CAD書いてて思いましたが、思ってたより複雑なのでカネがかかりそうです。
なんかご意見とかダメ出しとかあれば言ってください。
https://fgtec.militaryblog.jp/e395978.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e395978.html
Parts
Tue, 08 Jan 2013 03:59:52 +0900
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MASADA SV(ストリームライン・バージョン)
こんばんは。ネヴリンです。
今日はFIRSTのブッシュマスターに参加してまいりました。
サバゲの様子は、近大サバゲサークル(KUMA)ブログに寄稿しましたので、こちらをご覧ください。
参加した折に、FIRSTスタッフの私物のPTSマグプル製 MASADA SV(ストリームライン・バージョン)を触らせて頂くことができました。
触らせて頂く代わりにFIRSTの宣伝をする約束なので、銃紹介も含めて扱わせて頂きます。
PTS MAGPULのMASADAといえば、マグプル開発時代の最終デザイン(Gen3)のMASADAで、ほぼ同時期のBushmaster/RemintongのACR(Gen1)と同じものです。
エアソフトはPTSから一昨年に発売されたましたが、43000~56000円とたいへん高価で、手が出しにくかった銃です。
MASADA SVは、商標使用料のかかる「デュポン・ポリマー」を安価なABSに置き換え、さらにアッパーの着色方法や刻印の入れ方などを工夫してお手頃価格にしたものです。
そのため中身の設計は従来のMASADA ACRと同じとなっており、長所も短所も同様に引き継いでいます。
FIRSTさんでの販売価格は29,800円で、一般的な国内流通価格です。
価格は平均並みですが、実店舗で現物に触れられること、カスタムのノウハウがある程度蓄積しているお店なので購入の際にかるーくイジってもらって作動性を向上させられることなどが、FIRSTさんで購入するメリットだと思います。
あと、店員さんと仲良くなれば、補修パーツが必要なときに「必殺アクセスオーバーシーズ保証書使いまわしの術」で……ゴホンゴホン。
まず、フレームのアップです。
写真だけではポリマー部分の質感が伝えにくいのですが、ノーマルモデルの繊維入りナイロンのざらついた感触に比べて、SVのABSはすべすべしています。かといってすべりやすい訳ではなく、実用上差はほとんど感じません。
重量はABSの方が圧倒的に軽いです。
また、レシーバーは、ノーマルモデルはアルマイトですがSVは塗装のようです。
このへんも低価格化に貢献していると思われます。
トップレール前方の写真です。
ノーマルモデルでフロントサイトが入っている部分は切り取られ、レールのスロットに変更されています。
安価にダットサイトを入手できる今日では、アイアンサイトは不要と判断されたのでしょう。
箱出しじゃ照準できないけどいけるよね!という大胆な発想が斬新です。
グリップのアップです。
サイズや寸法等に変更は無いようで、グリップエンドの形状はノーマルモデルと同じです。
すべり止め用のマグプルマークのモールドもシャープで、しっかりとすべり止め効果を発揮します。
操作系周りノアップです。
細かい金属部品はノーマルモデルも塗装のため質感は一緒です。
ただ、この個体はマガジンキャッチの建てつけが悪く、マルイの多弾マグを指しても抜け落ちてしまうという不具合がありました。
一度分解してバリを取ったり組み直すと治ると思います。
また、今回のロットは、マイクロスイッチの作動寸法がダメダメです。
トリガーを強く引かないと発射できないうえ、トリガーストロークもかなり長いようです。
オムロン製のマイクロスイッチに交換し、スイッチボックスの厚みを調整することが必要になると思います。
給弾ルートです。
ここはノーマルモデルと変わりません。たぶん金型が同じなので。
ノズル長は相変わらず1mm程度足りてないです。仕様ですね。
ノーマルバージョンとの大きな差は、刻印が切削ではなくプリントになっているという点と、メカボやチャンバーに施されているはずの酸化防止用の塗装がないという点が挙げられます。
刻まれている文字列がノーマルバージョンと全く違っていて萎えてしまいます。特にこのデカデカと入れられた「MADE IN CHINA」は酷いですね。
コストダウンやノーマルモデルとの差別化を図るとしても、刻印の変更は必要なかったんじゃないかと思います。
メカボなどの塗装は正直不要だったので、SVの措置で正解だと思います。黒染めメカボは確かにかっこいいですが、それだけですからね。
そして、またしてもこの個体に不具合が見つかりました。
ホップの調整ダイアルがユルユルです。ホップをかけてもダイアルが戻ってきてしまいます。
ノーマルバージョンはチャンバーが塗装されており、その皮膜分厚みが増してダイヤルががっちり固定されていたのですが、SVは地肌むき出しのためダイヤル軸がユルユルなんでしょうね。
Wii Techのチャンバーに換えてしまうか、eHobbyAsiaで売ってるノーマルバージョンのスペアチャンバーを移植するほかないと思います。
知り合いにノーマルバージョンのMASADAを持っている人がいれば、アクセスオーバーシーズの保証書でチャンバーを取り寄せることができるかもしれません。
そしてMASADA固有の大問題、ホップが効きにくいという大問題はいまだ健在です。
PDIのWホールドチャンバーは強めのホップがかかるのでMASADAにはぴったりですが、私はシステマ推しをしておきます。マルイもありかも。
ストック周りです。
材質以外はノーマルバージョンとの差はなく、ぐらつきはありません。
必要十分という言葉がぴったりくる仕上がりです。
書くところがないのでこの辺に書きますが、SVのマズルは、ノーマルバージョンと違って逆ネジだそうで、ハイダーの選択範囲が広がっているようです。
最後に、私のノーマルバージョンとともに並べた写真です。
いずれの写真も、上がノーマルバージョン、下がSVです。
こうやって並べると、ポリマーの質感の違いが少しは分かるかもしれません。ABS製の方が光沢があってすべすべです。
といっても、気になるほどのものではないですけど。
金属部分の質感は全く違っていて、アルマイトと塗装では色味も手触りも全く違います。
まあそりゃあ、アルマイト+切削刻印と、塗装+プリント刻印じゃコストに雲泥の差があるんだから当然ですが。
グリップも超拡大するとこんな感じの差があります。
やはりデュポンポリマーの方がヤスリのようにざらついており、少々汗をかいたって手に食い込んできて離れませんが、
ABSだと、デュポンのような食いつき感はありません。キレイすぎるって感じがします。
総評として、MASADA SVはいじれる人が買うと、かなり使えるテッポのになるでしょう。
もともとものすごく剛性が高い銃なので、いじればいじるだけ美味しくなりそうです。
もちろんチャンバー、トリガーは見直し必須です。余力があればモーターをマルイ製にするのが望ましい感じですね。
もっとも、フォールディングストックとショートバレル、リアルサイズハンドガードを載せるのであれば、最初からノーマルバージョンのCQBを買うorAKMとARロアを用意するほうが性能対コストは良いと思われます。
あくまで、気軽(?)にMASADAの優れた操作性が得たいのであれば、手直しという条件は付きますが、お勧めできる一丁です。
https://fgtec.militaryblog.jp/e395647.html
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AEG (Assault rifle)
Mon, 07 Jan 2013 02:24:53 +0900
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KWA KRISS VECTOR レビュー part1
こんばんは。ネヴリンです。
今回はKWAのKRISS VERTOR(クリス ベクター)についての記事です。
KRISS VECTORは、リコイルを前後方向から上下方向にベクトル変換することによって反動を軽減するという画期的なシステムを搭載した次世代SMGです。
ガバメントと同じ.45ACP弾というリコイルの強い弾薬を使用しますが、マズルジャンプが殆ど無く、狙いがぶれにくく、アキュラシーが向上しています。
メディアの方では、ゲームCoD MW2やアニメのエンジェルビーツ、映画バイオハザード、洋ドラのCSI:NYなどに登場しています。
国内向けエアガンはKSCが販売を担当しており、2012/12/27に発売だそうです。
時期的なことや価格などを考えると、国内向けにスプリングやバルブ類を調整してから出荷するのだと思います。ただ、現時点では何とも言えません。
本製品ですが、仕上げは非常にキレイです。
外装の金属部品は亜鉛ダイキャストが多用されていますが、「す」なども見当たらじ、エッジも非常にキレイです。
ポリマーの質感ですが、マルイなどの安っぽい塗装ABS樹脂とは異なり、強化ポリマー製(塗装なし)で非常に硬質感があります。
強度のあるポリマーなので、若干ABSなどに比べて重量がある感じです。
なお、構えたバランスはフロントヘビー気味です。機関部(スーパーVシステム;NS2システム)が重いことと、ストックが軽いことが原因です。
ただ、コンパクトなのでバランスが悪く感じることはありません。
マズルの上には、ベクターの「V」のロゴがあります。
ここには20mm径のショートライト(シュアファイアE1Bなど)が装着可能です。
また、インナーバレルは今までのKSCと同じく、黒いメッキがかかっており、外観を損なわないようになっています。
マズルは16mm正ネジで、電動ガンなどのフラッシュハイダーは使用できません。
現在、台湾で340mmのインナーバレルが発売されはじめているので、それに伴いロングサプレッサーも発売されると思います。
Vマークの蓋を外すには、フロントサイトを外し、一番マズル側のネジを外します。(二本ありますが、マズル側だけで外れます)
ライトのスペース内は、E1Bなどのようにクリップのついたライトでも使用できるように切れ目が入っており、同時に回転防止機構にもなっています。
なお、ライトを取り付けるには専用のアタッチメントが必要となります。
ライトは、実銃用のKRISS純正シュアファイヤセットか、アメリカのGIやEvikeなどでKRISS用ライトキットが販売されています。
後者はそのうち国内でも取り扱いが始まると思います。
レールは、トップ、アンダー以外にサイドに付けることができます。
デフォルトではサイドレールが1枚のみ付属しており、最初から右側面に装着されています。
また、フォアグリップですが、最初から専用品が付属しています。特殊な機能はないので交換してもいいかもしれません。
機関部周りのズームアップです。
コッキングハンドル、ボルトキャッチ、マガジンリリースは左側のみについており、アンビデザインではありません。
ファイアセレクター、セイフティはアンビで、どちら側からでも操作可能です。
なお、KWA製ベクターは、箱出し状態でのコッキングが非常に重たいです。
何度かコッキングして擦り合わせたほうがいいかもしれません。
グリップは若干太めです。マルイのAKくらいといったところでしょうか。
ただ、非常に滑りにくく、持ちやすいいです。
グリップ内は小物を入れるコンパートメントになっており、グリップ底が開きます。
マグプルのMOEやMIADグリップと同じようなストッパーがついています。
なお、iPadコネクションは当然ながらついていません(笑)
ストックを折りたたむとこのような感じになります。
長さは約40cmまで短くなるので、カバンに突っ込んで持ち運ぶにもよさげなサイズです。
ストックの折り畳みは、このボタンを押しながら右側にスイングします。
本体右側にはストック固定用の突起があり、こことストックがかみ合って固定されます。
KWAのロゴは、実銃KRISSと同じVシステム機関部にマーキングされています。
KSC版もここにロゴが入るか、無印になると思われます。
トップレールは亜鉛ダイキャスト製で、フレームとは別部品になっています。
アイアンサイトもKRISS専用品が再現されていますが、初期プロトタイプの時にあったKRISSのロゴは消されています。
(実銃のものとの混同を避けるためだと思われます)
また、フォールディングストックの根元部分にはスリングスイベルが装着されています。
イジェクションポートは巨大で、スチール製のボルトが顔を出しています。
フラッシュライトのコードは、イジェクションポートの前側にあるスリットから出す構造になっています。
フィールドストリップです。
実銃と同じく、フレームの4本のピンをを抜くと、機関部およびバレルが外せます。
ボルトは、フレームから機関部を抜き取らないと外せない構造になっているようです。
ボルトやリコイルユニットなどの主要部品はスチール製です。
KSC版は焼結金属だそうですが、KWAもスチール焼結またはスチール鋳造です。もしかするとKWAの方が頑丈かもしれません。
フレーム側についているハンマーもスチール製です。
摩耗耐性は十分だと思われます。
ホップアップは、KSCの新型と同じ2点保持タイプです。
調整工具もKSC用のものが使えました。
※2012/12/26追記:KSCの比較的新しいロットのホップアジャスターは使えないようです。私はSTIレースメカ用の金属プレスのものを使用しましたので、明記しておきます。
また、ホップダイヤルへのアクセスはイジェクションポートから行えるため、最悪素手で分解せずに調整可能です。
ベクター専用49rdマガジンです。
一見KSCのグロックと互換性があるように見えますが、実は前後左右の幅が広くKSCグロックとの互換性はありません。
ガスタンク容量が大きいため、比較的冷えにも強いようです。
メインバルブはベクター専用品で、今までのKSC製品用のメインバルブは使えません。
ですが、注入バルブはKSC互換です。(重要)
私は壊れてしまったSTIマガジンから注入バルブを移植しました。
なお、KWAのものでも国産と同じように注入できるんですが、バルブに虫ゴムが入っており、注入音が聞こえません。
また、検証はしていませんが、海外向けのガスなどを前提にしているため、国内で初速がオーバーするほどのガスが使われた場合に気圧を逃がす機能が搭載されていない可能性があります。
ハイバレットガスなどのHFC152を使用する場合は注入バルブを交換するか、上記の虫ゴムを取った方がよいと思います。
左がKWA、右がKSC
実射で気になるのはそのリコイルですが、Vシステムのせいで全くリコイルがなくなるということはなく、適度なリコイルはあります。
とはいっても、やはり今までのガスブロとは違い、マズルが跳ね上がるようなリコイルではなく、「振動」するようなマイルドなリコイルです。
かといってサイクルが遅い訳ではなく、適度に早いリコイルです。
ブローバック速度としてはG18Cには劣りますが、KSCM4よりは圧倒的に早いです。
なお、初速は80~90m/s程度で、なかなか使いやすいパワーです。
次回以降、実射性能のレビューを行います。
MSRの実射レビューも積んでいるので、遅くなったらごめんなさい。
https://fgtec.militaryblog.jp/e390961.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e390961.html
GBB (SMG)
Sat, 22 Dec 2012 20:11:44 +0900
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ARES MSR338 レビュー part1
こんばんは。ネヴリンです。
今回はARESのMSR338のレビューです。
ARESのMSR338は、レミントンMSR(Cal.338ラプア)をモデルとしています。
ネットの記事を見ていると、XM2010と混同されがちですが、別物の銃です。
さて、まず外観からですが、仕上げは荒いです。ただ、遠目に見ると気にならない程度だと思います。
平面部分に多少の「す」が見られます。初期ロットなのと価格帯から仕方ないと思っていますが、少し残念です。
CNC加工となっていますが、CNC加工なのはバレルやハンドガードなどの一部パーツで、基本的にはアルミ鋳造です。
フレームはエッジがダレているわけではありませんが、切削加工の鋭さは感じにくいです。やはり鋳造感は否めません。
なお、塗装はアルマイトではなく、吹き付け塗装のような感じです。
もっとも、そういった荒さはあるものの、剛性が非常に高く、バレルやアクション部分にぐらつきはありません。
とてもソリッドで質実剛健な感じがします。お座敷用にするのはもったいないです。
刻印はライセンスの関係でARESの新しいマークが入っています。レーザー刻印です。
レミントンにライセンス料を支払うくらいなら、無刻印とかパチ刻印で安くしてもらう方がいいですが、流石に真っ白な刻印は目立ちすぎですね。もう少し落ち着いた色にしてほしかったです。
バレルやハンドガードは、フレームとは異なり、切削加工特有の鋭さがあります。
マズルブレーキはAACタイプが再現されており、サプレッサー装着用のネジが切られています。
VFCアシュベリー用の差プレッサーが使えないか気になるところです。
バレルは一本もののフルーテッドバレルでとてもいい感じです。
バレルはかなりの重厚感があります。
それでいて、フルートや材質により軽量に仕上がっており、フロントヘビーにならずいいバランスです。
それではハンドガードです。
トップレールとフレームにがっちり固定されており、軋むことはまったくありません。
ただ……疑惑の出っ張りは健在です。この部分せいで、実銃のMSRとかなり異なるシルエットになっています。
謎の出っ張りのズームアップ写真です。
写真では見えていませんが、みなさんの予想通り、給弾ルートを隠すためのものでした。
なお、ハンドガードを外すには、マズルブレーキを外し、トップレールの6本のネジとフレームとハンドガード接合部の2本のネジを外します。
その状態で前に引き抜きます。
分解方法自体は実銃準拠です。
給弾ルートのアップです。
マルイL96やVFCアシュベリーとは異なり、ただのパイプが入っているだけの給弾ルートです。
以前ARESが発売したAW338(L115)と同じ方式です。
これはいわゆるKTW方式と呼ばれるもので、ルート内のBB弾を後ろのBB弾が押し出してローディングします。
そのため撃ち終わったあとの給弾ルートには数発のBB弾が残ります。
ただ、マガジンを抜いても弾がポロポロこぼれないようにストッパーが実装されました。
マガジンの脱着と連動しており、マガジン装着時だけストッパーが解放されます。
トップレールですが、先ほど述べたとおり、一本物の長いレールになっています。
ホップアップの調整はネジの手前側にある穴から、六角レンチをつっこんで調整します。
工具が必要なので手軽ではないのが残念ですが、そもそもスリムで搭載スペースの少ないMSRに下手なホップダイヤルを載せて外観を損なうくらいなら、こっちの方が妥当だと思います。
次はアクション周りを見ていきます。
このあたりは可能な限りMSRを再現しています。
338ラプアマグナムを使うための巨大なイジェクションポート、XM2010やM24Eなどとは異なる平面を多用したレシーバー、フォールディングストックに対応したコッキングハンドルなど、非常にそれっぽく作られています。
コッキングですが、マルイと違ってかなり重たく、引っかかり感も強いです。
自分でかなりすり合わせや慣らしをする必要がありそうです。
なお、ARESのフェイスブックにてシリンダーやピストンはVSRのものが使えると公言されていましたので、一部の部品は取り替えた方がいいかもしれません。
最後にストック周りです。
最近流行りの多機能ストックで、フォールディング機能付きで、高さと前後幅、バットプレートの高さ調整が可能です。
ただし、実銃にはあるはずのチークピース左右調整機能はオミットされています。
まあそのような多機能ストックですが、取り付けマージンが広く取られすぎており、がたつきが生じています。
フォールディング機構部分から生じているようなので、調整は難しいと思われます。
折りたたむにはストック付け根のレバーを押し、広げる時には根元のボタンを押します。
このレバーとボタンは同一部品で、フレームとかみ合って固定されます。
グリップはフィンガーチャンネル付きのもので、ラバーとポリマーのハイブリッド構造になっています。
グリップはかなり太めで、他の銃に慣れた人にはしっくりこないかもしれません。
なお、実銃MSRは、グリップ部分がM4のものと交換可能です。ARESのMSRもM4GBB用のストックが使える可能性があるかもしれないことに言及しておきます。
実射性能ですが、一見した限りではかなり優秀な弾道です。
マルイ程ではありませんが、かなり直線的に飛び、十分にに国産エアガンと張り合えます。
ゼロイン作業が楽しくなるような弾道です。
正確な弾速は測っていませんが、若干余裕を持たせて低めの初速になっているようです。
パッケージには82~83m/sと書かれており、おおむねそれに合致しているように見えました。
明日以降、改めて実射、分解のレビューをしたいと思います。
https://fgtec.militaryblog.jp/e390289.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e390289.html
Spring Gun
Thu, 20 Dec 2012 17:57:54 +0900
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ARES MSR338到着
おはようございます。ネヴリンです。
先ほどARESのMSR338が到着しました。
詳しいレビューは後ほど掲載しますので、今は外観だけ。
https://fgtec.militaryblog.jp/e390283.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e390283.html
Spring Gun
Thu, 20 Dec 2012 11:54:37 +0900
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M4アップデート
こんにちは。ネヴリンです。
今回は前置きとして書くことがたくさんあります。下のボタンをクリック!
<その1>
ついにウチにもツイッターを実装しました。画面一番下にあります。
<その2>
エアソフト研究の雄、ガンジニア様と相互リンクして頂けることになりました。ありがとうございます。
また、ミリブロガーの根無草様とも相互リンクすることになりました。そのほか、既にさまざまな方に相互リンクを張って頂いております。すべての方を紹介できないことが残念ですが、改めて謝辞を述べさせていただきます。
<その3>
KWAのKRISSベクターをアメリカ、台湾に発注しています。年末には実機が届きます。
紙面に対してのWEBの最大のメリットは、「動画が使える」ことですので、打倒アーム○マガジンを目指して可能な限り詳細にレビューします。
そして、ARESのMSR338も勢い余ってポチってしまったので、届き次第レビューします。こっちは私の中で優先順位が低いので気分が乗り次第ですね。
あ、あとPDRですが、PTS社は何の音沙汰もないときに突如ポコッと製品を発売してユーザーを混乱に陥れる悪い癖がありますので、そろそろ発売するんじゃないかと思います。以前の記事でも書きましたが、もうパッケージとかできてるっぽいので。
さて、それでは本題に入ります。
今回は私のM4、SR-16E3 VIS1のアップデート記録です。
細かいアップデートが蓄積したので、載せておきますね。
今回のアップデートは、主に内部カスタムです。
・命中精度、ホップアップ周りの強化
・トリガーストロークの短縮
・ギアノイズ静穏化
・その他小技
が、今回の主なメニューになります。
それではまず、命中精度、ホップアップ周りの強化から見ていきます。
私は以前、ハイパー道楽様のカスタムガンコンテストにエントリーするにあたり、PRO-WINのCNCチャンバーをM4に組み込みました。
左右のウィングにはアルミテープを巻いてガタ取りをするとともに、付属する前後のガタ取り用のイモネジをばねに交換してバレルのブレを押さえるようにしました。
なお、自作のSCPも組み込んであります。
また、非常に厄介な問題、「二発給弾」が起きていたので、それにも対処しました。
このチャンバー、仕上げがキレイすぎてチャンバー内でBB弾がすべってしまい、一部のホップパッキンではチャンバーに二発装填される事態が起きます。
要するにチャンバー内で弾がすべらないようにすればよいので、写真の箇所にドリルの歯などでくぼみをつけます。
マガジンから上がってきた弾は、チャンバー内でホップパッキン側に滑り込む前にこのくぼみにはまって保持されるという仕組みです。
位置は給弾口のちょうど真上がベストです。
また、この銃と私の使っているPMAG・EMAGの組み合わせではノズル長が0.5~1mm程度足りません。
ということで、ノズルをいじって、弾の保持位置を変えてみます。
これ、ファイヤフライの「でんでんむし」のパクリです。
0.75mmのプラ板を張って、整形しています。
また、ちょっと変わった試みとして、ノズルの穴をわずかに下方に偏芯させています。
これは、空気をBB弾下方から吹き付けることにより、ホップパッキンの突起部分にBB弾を効率よく当てる、ある程度のパッシブホップをかけるという発想です。シェリフのLRBみたいな。
エアを真後ろから当てるノーマルに比べてエネルギー伝達効率は落ちるでしょうが、きっと微々たるものでしょうねー。
ちなみに効果があるかどうかは、この偏芯ノズル単体で試したことはないのでわかりません。
ただ、これらのカスタムを複合的に施すと、有効射程(狙って当たる、まっすぐ飛ぶ距離)は伸びました。
バレルの加工ですが、ホップ窓の面取りをだいぶ増やしました。
写真は過去のものの使いまわしですが、要するにこういうこと↓
透けスケチャンバーで見てみましょう。パッキンがだいぶ滑らかに降りていて、パッキンの無駄な張力が緩和されています。
超分かりづらくてごめんね!
最後にバレルのガタ取りです。アルミテープを巻いています。VFCバレルに付属していたの固定リングと組み合わせること前提なので1周しか巻いていません。
命中精度、ホップアップ周りの強化は以上です。
それでは次に、トリガーストロークの短縮です。
これは割と簡単で、トリガーとかメカボにプラ板を張って、可動範囲を制限してしまうだけで済みます。
なお、これは電子制御トリガー「AWS Raptor (V2HC-X130)」を搭載しているからこそ可能なのです。他にも、ACUSなどが載っていれば出来ます。
※ただし、ノーマルではやらないでください。接点が近づきすぎるとスパークになどより故障する場合があります。
張り付ける箇所は、写真の通りです。厚さはお好みで。微調整はカッターナイフなどでプラ板を削れば可能です。
私の仕様では合計トリガーストローク2mmです。(作動までの遊び約0.5mm、作動範囲約1.5mm)
もっと突き詰めればもっと短くなりそうですが、確実な作動が可能なマージンも考慮して2mmにしました。
トリガーストロークの短いPTSのMASADAでさえ5~6mmですのでだいぶ短いです。もうノーマルなんて使えない。トレぽん?シラネ。
なお、セイティをかけるために、セイティ用のバーも削る必要があります。私はうっかり削り過ぎてしまったので小ネジを打ち込んでいます。
それではさらに、ギアノイズ静穏化に挑戦します。
最初の調整のとき、なぜかピニオン-ベベル間のギアノイズが解消できませんでした。
試行錯誤の結果、これはVFCモーターの寸法が若干長いことが原因であろうという結論にたどり着きました。
モーター缶自体が1mm程度長く、その分シャフトも延長されていたのかもしれません。
たった1mm程度の差ですが、この差は大きいです。
このため、ピニオンギアの取り付けを少しだけ深くするとともに、グリップエンドにシムを噛ませてかさ上げします。
また、モーター位置調整のために通常は金属プレートが使われているのですが、そんなもんはVFC電動ガンにもMOEグリにも付属していません。
ですので、金属プレートの代わりに3.0mmのベアリング球を用います。
MOEグリの調整スクリューはへこんでいるので、ベアリング球は中央に保持されモーターのシャフトを直接押します。ベアリング球も自由に回転するので、シャフトの回転を妨げにくいです。
これでギアノイズが相当低減できました。
それでは最後に、残りの小技を書いておきます。
こないだ海外通販で仕入れたメカボ内部品を組み込みます。
使うのは、
SHSのVFC用ダミーボルトキャッチパーツ、エレメントのサイレントピストンヘッド、5KUのシリンダーヘッド、ノーブランドの全金属歯ピストンです。
ダミーボルトキャッチですが、VFCメカボの付属人は亜鉛ダイキャスト製で、使っているうちに削れてしまいます。なので、スチールでできたSHS製の物に変更します。
ピストンヘッドとシリンダーヘッドはシステマ製のコピーです。いわゆるマッシュルーム型ですね。シリンダーヘッドの金属部分は、機種やシリンダー容量に合わせて変更できます。
これにさっきのピストンを組み合わせます。
このピストンはナイロン系で粘りがあります。ただし寸法がマルイピストンに比べて長かったので、後端を削って寸法を同じにします。
金属歯が15枚なので、ピスクラ対策として後ろから2枚目の歯を切除して使います。
シリンダーヘッドですが、固定用の穴が小さく、そして左右で位置がずれていました。このツメの甘さはやはり中華製品ですね。
もちろん加工して組み込みます。
あ、これまで使っていたアーミーフォースの赤ピス+VFC純正ピストンヘッドは何となくという理由で退役させました。
ちなみに、VFC純正ピストンヘッドにはプラの固定パーツがついていましたが、F7-15 (内径7mm、外径15mm、厚さ5mm)規格のスラストベアリングが使えます。
あとは細かいところですが、タペットプレートの動きをスムーズにするために、一部を削っておきます。
削る際の注意点ですが、応力集中により折れてしまわないように、根元は丸く削っておきましょう。
これらのものを組み込んでメカボを閉じます。
ウチでは六角ネジに変わってトルクスネジを正式採用(笑)したので、メカボのネジ類はすべてT10のトルクスネジに交換します。もちろんミリネジ規格の国産品ね。
VFCのメタルフレームは、マルイ純正マガジンやPMAG/EMAGを使うとガタが出ます。ガタがあるとマガジンの脱落や、マガジンキャッチの受け穴が痛むので、ガタ取りのためのスペーサーを張り付けます。もちろんプラ板です。プラ板は万能ですからね。
・・・以上で、今回のアップデートはおわりです。
おまけ
このホルスターが欲しい。
「Automatic Holster」
銃を抜く前に下に押し込むことで、スライドをコッキングする動作と、ホルスターのロックを外す動作が同時に行えます。
コッキングが片手でできるというのは大きなメリットですね。
なお、スペイン警察向けのものらしく民間での購入ができるかは不明です。
なお同社の「Thunder」というモデルもあるようです。
下にスッと抜くだけでコッキングもされるスグレモノです。
「Thunder」
https://fgtec.militaryblog.jp/e387432.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e387432.html
AEG (Assault rifle)
Mon, 10 Dec 2012 20:25:55 +0900
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PDRニュース
こんにちは。ネヴリンです。
もうご覧になった方もおられるかと思いますが、香港Public Enemyブログにて、PDR最新記事が上がっていました。
同サイトによると、PTS社のAlbert Lam氏は発売延期の理由について「実銃PDRの度重なるデザイン変更のため」と述べているそうで、「今後実銃のデザインに変更がなければこのままリリースする」と報じていました。
また、外箱の写真もリークされており、ワイヤーフレームのイラストと黒とオレンジ配色の現行PTS製品を踏襲したデザインとなっているようです。
試射動画では、
・バッテリーはグリップ内に入れること(リポ7.4v、ミニバッテリーサイズのもの推奨)←喋ってる中国語が違ってたら言ってね
・ホップアップ調節(ドラム式)はチークピースを外して行うこと
・マガジンを外すと給弾ルート内の弾が大量に落ちてくること
・フィールドストリップはバットプレートを外して前後のピンを抜くこと
などが見て取れます。
なお、別ソースですが、こっちの方がわかりやすそうなので載せておきます。
https://fgtec.militaryblog.jp/e384584.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e384584.html
Media
Thu, 29 Nov 2012 11:42:12 +0900
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レーザー付きウェポンライト
こんにちは。ネヴリンです。
今日はレーザー付きタクティカルグリップライトの記事です。
これは自分用として仕入れたものですが、そこそこ良かったので載せておきます。
OPTICS-PRECISIONS製のレーザーコンボライトです。これは緑レーザーとLEDライトのついたモデルです。
価格は約80ドルで、本体とレーザー調整用レンチが入っています。箱はデザインなしの白箱です。
なお、TacVectorというブランドで、電池や説明書の付属する「Cobra」という同等商品が出ています。こっちは30~40ドルくらい高いです。
ラインナップには赤レーザー版もありますが、50ドル以下のものはメインライトがキセノン球の可能性があるので注意が必要です。
スペック値は取扱サイトによってばらつきがありますが、おおよそ
・メインライト: 200~250ルーメン (CREE Q5 LEDランプ)
・サポートライト: 明るさ不明/高輝度白色LED
・レーザー: 20mW グリーンレーザー
らしいです。
電池もCR123A(3.0V)を3本使用するタイプで、グリップ底から入れます。
イメージ的には、中華レプリカのシュアファイア910Aのサポートライトの一つがレーザーに置き換わったものという感じです。
グリップの付け根にトリガー型のメインスイッチがあります。モードによりますが、メインライトかレーザーのスイッチになります。
モードの切り替えは、メインスイッチの向かいにツマミがあり、4つのモードを選択できます。
反時計回りで順に、
・レーザーのみ
・メインライト + サポートライト(常灯)
・レーザー + サポートライト(常灯)
・レーザー + メインライト(常灯)
の4種類に設定できます。
発光素子の配置は、画面左から、レーザー、メインライト、サポートライトという順になっています。
エレメント製のシュアファイアレプリカとは異なり集光レンズを使用していません。その割にスポット光や周辺光もうまく照射され、近くで見なければムラは少ないです。
ただし、残念なのはレーザーの光軸調整です。イモネジでレーザーユニットを「ただ押す」だけの構造で、光軸の角度を変える機能はありません。それゆえ実質ほとんど光軸調整ができません。
もっとも、私はレーザーを照準器としてでははなく、味方に敵の位置を指示するためにちょろっと使うだけなので全く問題ないです。
(MASADAのハンドガードに付けると、ハンドガード自体がポリマー製なのでそもそも使い物になりません。)
銃への取り付けは、スクリュー式となっています。
ただ、レールにかみ合う歯の面積が少なく不安を感じます。
また、本来はレールのスロットにスクリューの軸がしっかりとはまり合ってズレを防止するのですが、スクリュー軸の突き出し量が少なく、機種によっては固定が上手くいかない場合もあります。
このマウンタは取り外しが効くっぽいので、別のものがつかないかためしてみました。
マウンタの取り付け寸法はシュアファイアA910に批准だと思われます。
そこで、G&PのA.R.M.S.タイプレバーマウントが使えるかもと思って試してみると、バッチリ無加工で装着できました。
今度はシュアファイアタイプのレバーマウントも試してみようと思います。
近くの公園で照射テストを行いました。
光も自然な白で、色温度は適切だと思われます。
ある程度離れたところに照射してもスポット光部分はくっきり見えます。
レーザーは、20mWなので、角度によっては光線が見えるかもしれません。
私的に緑色レーザーは1mWあれば十分な視認性があると思うので、サバゲ的にはもう少し弱い方がよかったです。
撮影環境
Nikon D90 + AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
シャッタースピード: 1/5、絞り: f/3.5、WB: オート、ISO: 800、フラッシュ: なし
Adobe Photoshop Lightroomで私の目で見た色・明るさに近づけています。個人差や表示ディスプレイの環境によって現物と異なる見え方になる可能性がありますが了承ください。
https://fgtec.militaryblog.jp/e375327.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e375327.html
Accessory
Sun, 28 Oct 2012 16:34:45 +0900
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次世代M4修理
こんにちは。ネヴリンです。
今日は修理依頼を引き受けた次世代M4の記事です。
今回も自分のメモ兼修理報告になります。
M4というかM16A5ですw(持ち主談)
ストックやハンドガード等はマルイ純正従来型からの流用加工品で、バレルは従来型用のカスタムバレル加工品だそうです。
またTSS製と思われるリコイル強化ユニットが組み込まれていました。このユニットには純正に比べてかなり固いリコイルスプリングが入っていました。
パワーソースは9.6vのニッスイを使用するそうなので、ニッスイバッテリーもお借りしました。
なお、今回の依頼者様はカスタムに関してかなり上級者で、ご自身でも十分対処できる腕をもっているのですが、ご好意で私に次世代M4を弄らせて頂く機会を頂きました。
故障はおそらくピスクラで、作動させるとピストンの作動音が異常です。
今回の修理はこの原因となっている部品の交換です。部品は持ち込みで、不足が出た時には当方で追加してよいとのこと。
また、ベースガンがM4A1のためフロント配線になっています。これをストック内配線にしてほしいとの依頼もされました。
今回は大まかに、分解編、分析編、組立編という構成でお送ります。
<分解編>
それではさっそく分解をしていきます。
分解についてはほかの方がすでに詳しく説明されておられるので、自分で組み立てる際に間違わないよう複雑な個所を写真でメモしておきます。
長くなるので、見るときは下のボタンを押して表示してください。
前方配線のため、先にヒューズを外さないとバレルが抜けません。配線を通す加工は持ち主様が行っていたようです。バレルリンクには従来型のものが使用されており、ガスチューブは取り付けられていませんでした。アルミ一本物のバレルが装着されており、実射性能を重視していることがわかります。
アッパーレシーバーを引き抜くとリコイルユニットにアクセスできます。限られたスペースにこれだけ詰め込むんだから複雑な構造になってしまうのはわかるんですが、もうちょっと固定方法とか考えてもよかったんじゃないですか、マルイさん。
上から見た図。
チャージングハンドルを外したところ。銀色のパーツがピストンの突起と連動して動いてるんですね。ピストン後退への負荷は低いみたいです。
ダミーボルトパーツ後端部。スプリングのテンションとチャージングハンドルによって固定されているだけです。外れはしないけどしょっぱいなぁ。
EG1000がが入っています。トルクが必要なんでしょうね。純正に使われていた配線は0.15mmx50本の錫メッキ線です。1.0sq相当になると思います。
トリガーピンを外します。従来型は片側にローレット加工がされていましたが、次世代は真ん中に溝が掘られており、そこに何らかのテンションをかけて脱落を防止しているようです。ただし、そのテンションもあまり強くはないためリコイルショックで抜けそうな気がします。
ボルトストップパーツ。見づらいですがちょびっとだけ見えています。
ボルトストップパーツを前から見たところ。メカボのボルトストップパーツとフレームのボルトキャッチがかみ合うように組まれています。組み間違えないようにしなければ。
ここまでくるとメカボを取り出せます。セレクターをSAFEにしたままメカボを前方に押し込むと抜けやすいみたいですね。
マルイお得意のセレクタープレート連動物理通電カット機構。いつも思いますが、コレ要らなくないですかね。神経質な人はここをはんだ付けしてしまうらしいです。
メカボ右側面。ボルトキャッチの下に一本プラスネジが隠れています。そいつと残りのトルクスネジを外すとメカボが開けます。
ボルトストップパーツのアップ。マルイさん的には「セカンドカットオフレバー」というらしいです。弾切れになったらマガジンスプリングでボルトストップにテンションがかかり、その状態でタペットプレートが後退すると、それに連動してトリガースイッチが跳ね上げられて通電がカットされる仕組みです。
分解はここまでです。
メカボを開いたらピストンのカスっぽい物体が出てきました。
念のためギアのほうを見てみたんですが、どうやら摩耗もなく完全に無傷でした。
さて、疑惑のピストンですが、こんな感じになってました。
次世代特有の削れ方ですね。
ピストンが後退し、リコイルウェイトのプッシュロッドに接触した衝撃で、セクターギアとピストンのラックギアがかみ合うタイミングがずれてこのような削れ方になると思われます。
これの原因は、冒頭で述べた、リコイル強化ユニットに付属する強いバネの抵抗と、9.6Vという若干高い電圧によるギアの高回転です。
<分析編>
さて、上の問題を解消するヒントを得るべく、構造とギア位置を分析しておきます。
次世代M4は、ピストンで直接プッシュロッドを押して後退させます。
と言ってもリコイルウェイトをフルストロークで押すわけではないので、ピストン位置がある程度後退したときに、ピストンとプッシュロッドが衝突してしまいます。
このため、衝突の瞬間、メインスプリングとリコイルスプリング両方のテンションがかかり、負荷が非常に高まります。
この負荷がかかるとき、わずかにピストン交代速度が遅まり、ギアとのタイミングがずれて、ピストンのラックギアが削れてしまいます。
これが次世代M4特有のピスクラ原因であり、上に載せた壊れたピストンの写真のような壊れ方になります。
なお、依頼された銃は硬いリコイルスプリングが入っていたため、より負荷が増えてしまったものと思われます。その上で9.6vで使用していたので、機構的にはより悪い影響が出ていたのだと思われます。
金属歯ピストンなどで強度をあげれば回避できますが、本当はリコイルスプリングを適度な硬さにしておくのが一番ですね。
(柔らかくしすぎたらリコイルウェイトの前進速度が遅れ、後退してきたピストンと衝突することになり逆効果です。むずかしい。)
なお、プッシュロッド接触位置はココです。
ちょうど削れたラックギアの位置と一致します。
開いてみたの図。
前進位置。
ギア同士が当たる直前にタペットプレートを引き始めます。
なんか次世代はタペットプレートのばねが固いので、ほんのわずかですがクッション効果があるのかもしれません。
タペットプレート後退位置。
この図にあんまり意味はない。
プッシュロッドにピストンが接触する位置。
この後、プッシュロッドが半分後退したところでピストン上方の突起がダミーボルトを後退させるパーツに衝突しますが、負荷的に無視します。
構造はだいたいこんな感じです。
さすがマルイバランスですね。絶妙だわ。
逆に言うとこのバランスを崩すとぶっ壊れるということなんですが。
パーツを組み替える以上全く同じバランスにすることはできませんが、各部品のすり合わせ、作動マージンの確保で耐久性とか作動性を確保したいと思います。
<組立編>
それでは組立に移ります。
とりあえず、ピスクラ対策として、ラックギアが削れないようにするために金属歯ピストンを入れます。
ピストンは持ち込み部品のUFC(SHS)製次世代用です。
次世代にはあまり効果はなさそうですが、後ろから2番目のギアを削り、リバウンド対策を施しておきます。
ピストンヘッドには、後方吸気加工をしておきます。性能が下がることはないので、クラッシュ防止のために行っておきます。
一か所だけ穴の位置がずれてしまいましたが、強度的には問題ないです。
軸受けも持ち込み品に交換します。
この軸受けですが、非常にバリが多っかったので1000番→2000番の耐水ペーパーで研磨しておきます。
あ、5個しか映っていませんが、一個だけ既にメカボに入れて接着してます。
写真は取り忘れてしまいましたが、スプリングとスプリングはライラ製です。
メカボックス内の配線は潤工社AF04B110テフロン銀メッキ1.25sqです。
皮膜が破れやすいところはシュリンクチューブで保護してあります。
分解整備性をあげるためのジョイントコネクタは、高耐圧のラージコネクタの芯を使いました。
通常のラージコネクタは金属板を丸めたものですが、これは削り出しです。
寸法的には互換性がありますが、耐電流値が50A(ラージの3倍)までいけます。
何と言っても細いので、こういうところにはピッタリの部品です。(というか長いのでここ以外使えません……)
ストック内配線は柔軟性が求められ、被膜が傷つきにくい個所なので、イーグルのシリコンケーブルを使っています。
ヒューズはミニ平型の20Aを使っています。コネクタは、依頼者様のバッテリーに合わせてディーンズコネクタを付けました。
あとは外装を組み立てて完成です。
依頼者様にはいつもお世話になっているので、VFCのA2グリップと、ライラのねじ止めトリガーピンを盛っておきました。
……あ、なんだかんだ書いといて、分析した構造をカスタムに生かしてないじゃないか! というツッコミはしないでくださいね。
https://fgtec.militaryblog.jp/e364972.html
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AEG (Assault rifle)
Sat, 27 Oct 2012 05:21:08 +0900
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導線入手
こんにちは。ネヴリンです。
修理依頼が一件入っているので、配線に使う導線を補充しました。
・イーグル模型のシリコン銀コード18(0.75sq)ゲージと16ゲージ(1.25sq)
・潤工社のジュンフロン:テフロン銀メッキ1.25sq(AF04B110)
・田中電線のタナフロン:テフロンすずメッキ0.75sqと1.25sq
の5種類です。
イーグルのやつはラジコン屋さんで500円以下で売ってる定番商品です。
皮膜が弱いのでメカボ内には向きませんが、性能がすごくいいです。
今回これの写真はありません。
ジュンフロンは言うまでもありませんね。
ウチでメインの配線材にしている高性能な銀メッキケーブルです。
最近気づいたんですが、外見がライラのEGエレメントコードNEOとそっくりです。
スペックは計測していないので分かりませんが、同じものなんじゃなかろうかと思います。
最後にタナフロン。実験用に買いました。
錫めっき線で、1m/200円くらいで買えます。安い。
見た目は透明な被膜に銀色の導体なので、銀メッキ線も錫メッキ線も「テフロンケーブル」として混同されがちです。
性能的には銀メッキ線の方が有利ですが、値段が3倍近くします。
参考までに、テフロン被膜の銀メッキ線と錫メッキ線の写真を載せておきます。
ジュンフロン(右上)、EGエレメントコードNEO(右下)、タナフロン(左上:0.75sq、左下:1.25sq)
パッと見同じに見えますが、よく見ると違います。
ジュンフロン、EGエレメントコードNEOは導体が白っぽいです。
なお、どっちも導体の本数と太さ、絶縁体の厚み、ケーブルの外形は全く同じでした。
タナフロンは、導体のメッキがギラギラする黒味掛かったシルバーです。
酸化すると黒っぽさが増すそうですが、白っぽくなることもあるそうです。
あ、銀メッキも酸化すると黒っぽくなりますけどね。
まー、ややこしいですが、実際に並べてみると違いがわかると思います。
あ、念のために言っときますが、修理依頼やカスタムには原則として安いケーブルは使ってないので、ウチで修理受けた方は安心してくださいね。
https://fgtec.militaryblog.jp/e369042.html
https://fgtec.militaryblog.jp/e369042.html
Parts
Fri, 26 Oct 2012 22:34:52 +0900