当ブログは、ユーザー主導でエアソフトガン業界を発展させることを最終目標に掲げるウェブサイトです。
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M4アップデート - 2012年12月10日
こんにちは。ネヴリンです。
今回は前置きとして書くことがたくさんあります。下のボタンをクリック!
さて、それでは本題に入ります。
今回は私のM4、SR-16E3 VIS1のアップデート記録です。
細かいアップデートが蓄積したので、載せておきますね。
今回のアップデートは、主に内部カスタムです。
・命中精度、ホップアップ周りの強化
・トリガーストロークの短縮
・ギアノイズ静穏化
・その他小技
が、今回の主なメニューになります。
それではまず、命中精度、ホップアップ周りの強化から見ていきます。
私は以前、ハイパー道楽様のカスタムガンコンテストにエントリーするにあたり、PRO-WINのCNCチャンバーをM4に組み込みました。
左右のウィングにはアルミテープを巻いてガタ取りをするとともに、付属する前後のガタ取り用のイモネジをばねに交換してバレルのブレを押さえるようにしました。
なお、自作のSCPも組み込んであります。
また、非常に厄介な問題、「二発給弾」が起きていたので、それにも対処しました。
このチャンバー、仕上げがキレイすぎてチャンバー内でBB弾がすべってしまい、一部のホップパッキンではチャンバーに二発装填される事態が起きます。
要するにチャンバー内で弾がすべらないようにすればよいので、写真の箇所にドリルの歯などでくぼみをつけます。
マガジンから上がってきた弾は、チャンバー内でホップパッキン側に滑り込む前にこのくぼみにはまって保持されるという仕組みです。
位置は給弾口のちょうど真上がベストです。
また、この銃と私の使っているPMAG・EMAGの組み合わせではノズル長が0.5~1mm程度足りません。
ということで、ノズルをいじって、弾の保持位置を変えてみます。
これ、ファイヤフライの「でんでんむし」のパクリです。
0.75mmのプラ板を張って、整形しています。
また、ちょっと変わった試みとして、ノズルの穴をわずかに下方に偏芯させています。
これは、空気をBB弾下方から吹き付けることにより、ホップパッキンの突起部分にBB弾を効率よく当てる、ある程度のパッシブホップをかけるという発想です。シェリフのLRBみたいな。
エアを真後ろから当てるノーマルに比べてエネルギー伝達効率は落ちるでしょうが、きっと微々たるものでしょうねー。
ちなみに効果があるかどうかは、この偏芯ノズル単体で試したことはないのでわかりません。
ただ、これらのカスタムを複合的に施すと、有効射程(狙って当たる、まっすぐ飛ぶ距離)は伸びました。
バレルの加工ですが、ホップ窓の面取りをだいぶ増やしました。
写真は過去のものの使いまわしですが、要するにこういうこと↓
透けスケチャンバーで見てみましょう。パッキンがだいぶ滑らかに降りていて、パッキンの無駄な張力が緩和されています。
超分かりづらくてごめんね!
最後にバレルのガタ取りです。アルミテープを巻いています。VFCバレルに付属していたの固定リングと組み合わせること前提なので1周しか巻いていません。
命中精度、ホップアップ周りの強化は以上です。
それでは次に、トリガーストロークの短縮です。
これは割と簡単で、トリガーとかメカボにプラ板を張って、可動範囲を制限してしまうだけで済みます。
なお、これは電子制御トリガー「AWS Raptor (V2HC-X130)」を搭載しているからこそ可能なのです。他にも、ACUSなどが載っていれば出来ます。
※ただし、ノーマルではやらないでください。接点が近づきすぎるとスパークになどより故障する場合があります。
張り付ける箇所は、写真の通りです。厚さはお好みで。微調整はカッターナイフなどでプラ板を削れば可能です。
私の仕様では合計トリガーストローク2mmです。(作動までの遊び約0.5mm、作動範囲約1.5mm)
もっと突き詰めればもっと短くなりそうですが、確実な作動が可能なマージンも考慮して2mmにしました。
トリガーストロークの短いPTSのMASADAでさえ5~6mmですのでだいぶ短いです。もうノーマルなんて使えない。トレぽん?シラネ。
なお、セイティをかけるために、セイティ用のバーも削る必要があります。私はうっかり削り過ぎてしまったので小ネジを打ち込んでいます。
それではさらに、ギアノイズ静穏化に挑戦します。
最初の調整のとき、なぜかピニオン-ベベル間のギアノイズが解消できませんでした。
試行錯誤の結果、これはVFCモーターの寸法が若干長いことが原因であろうという結論にたどり着きました。
モーター缶自体が1mm程度長く、その分シャフトも延長されていたのかもしれません。
たった1mm程度の差ですが、この差は大きいです。
このため、ピニオンギアの取り付けを少しだけ深くするとともに、グリップエンドにシムを噛ませてかさ上げします。
また、モーター位置調整のために通常は金属プレートが使われているのですが、そんなもんはVFC電動ガンにもMOEグリにも付属していません。
ですので、金属プレートの代わりに3.0mmのベアリング球を用います。
MOEグリの調整スクリューはへこんでいるので、ベアリング球は中央に保持されモーターのシャフトを直接押します。ベアリング球も自由に回転するので、シャフトの回転を妨げにくいです。
これでギアノイズが相当低減できました。
それでは最後に、残りの小技を書いておきます。
こないだ海外通販で仕入れたメカボ内部品を組み込みます。
使うのは、
SHSのVFC用ダミーボルトキャッチパーツ、エレメントのサイレントピストンヘッド、5KUのシリンダーヘッド、ノーブランドの全金属歯ピストンです。
ダミーボルトキャッチですが、VFCメカボの付属人は亜鉛ダイキャスト製で、使っているうちに削れてしまいます。なので、スチールでできたSHS製の物に変更します。
ピストンヘッドとシリンダーヘッドはシステマ製のコピーです。いわゆるマッシュルーム型ですね。シリンダーヘッドの金属部分は、機種やシリンダー容量に合わせて変更できます。
これにさっきのピストンを組み合わせます。
このピストンはナイロン系で粘りがあります。ただし寸法がマルイピストンに比べて長かったので、後端を削って寸法を同じにします。
金属歯が15枚なので、ピスクラ対策として後ろから2枚目の歯を切除して使います。
シリンダーヘッドですが、固定用の穴が小さく、そして左右で位置がずれていました。このツメの甘さはやはり中華製品ですね。
もちろん加工して組み込みます。
あ、これまで使っていたアーミーフォースの赤ピス+VFC純正ピストンヘッドは何となくという理由で退役させました。
ちなみに、VFC純正ピストンヘッドにはプラの固定パーツがついていましたが、F7-15 (内径7mm、外径15mm、厚さ5mm)規格のスラストベアリングが使えます。
あとは細かいところですが、タペットプレートの動きをスムーズにするために、一部を削っておきます。
削る際の注意点ですが、応力集中により折れてしまわないように、根元は丸く削っておきましょう。
これらのものを組み込んでメカボを閉じます。
ウチでは六角ネジに変わってトルクスネジを正式採用(笑)したので、メカボのネジ類はすべてT10のトルクスネジに交換します。もちろんミリネジ規格の国産品ね。
VFCのメタルフレームは、マルイ純正マガジンやPMAG/EMAGを使うとガタが出ます。ガタがあるとマガジンの脱落や、マガジンキャッチの受け穴が痛むので、ガタ取りのためのスペーサーを張り付けます。もちろんプラ板です。プラ板は万能ですからね。
・・・以上で、今回のアップデートはおわりです。
おまけ
このホルスターが欲しい。
銃を抜く前に下に押し込むことで、スライドをコッキングする動作と、ホルスターのロックを外す動作が同時に行えます。
コッキングが片手でできるというのは大きなメリットですね。
なお、スペイン警察向けのものらしく民間での購入ができるかは不明です。
なお同社の「Thunder」というモデルもあるようです。
下にスッと抜くだけでコッキングもされるスグレモノです。
今回は前置きとして書くことがたくさんあります。下のボタンをクリック!
さて、それでは本題に入ります。
今回は私のM4、SR-16E3 VIS1のアップデート記録です。
細かいアップデートが蓄積したので、載せておきますね。
今回のアップデートは、主に内部カスタムです。
・命中精度、ホップアップ周りの強化
・トリガーストロークの短縮
・ギアノイズ静穏化
・その他小技
が、今回の主なメニューになります。
それではまず、命中精度、ホップアップ周りの強化から見ていきます。
私は以前、ハイパー道楽様のカスタムガンコンテストにエントリーするにあたり、PRO-WINのCNCチャンバーをM4に組み込みました。
左右のウィングにはアルミテープを巻いてガタ取りをするとともに、付属する前後のガタ取り用のイモネジをばねに交換してバレルのブレを押さえるようにしました。
なお、自作のSCPも組み込んであります。
また、非常に厄介な問題、「二発給弾」が起きていたので、それにも対処しました。
このチャンバー、仕上げがキレイすぎてチャンバー内でBB弾がすべってしまい、一部のホップパッキンではチャンバーに二発装填される事態が起きます。
要するにチャンバー内で弾がすべらないようにすればよいので、写真の箇所にドリルの歯などでくぼみをつけます。
マガジンから上がってきた弾は、チャンバー内でホップパッキン側に滑り込む前にこのくぼみにはまって保持されるという仕組みです。
位置は給弾口のちょうど真上がベストです。
また、この銃と私の使っているPMAG・EMAGの組み合わせではノズル長が0.5~1mm程度足りません。
ということで、ノズルをいじって、弾の保持位置を変えてみます。
これ、ファイヤフライの「でんでんむし」のパクリです。
0.75mmのプラ板を張って、整形しています。
また、ちょっと変わった試みとして、ノズルの穴をわずかに下方に偏芯させています。
これは、空気をBB弾下方から吹き付けることにより、ホップパッキンの突起部分にBB弾を効率よく当てる、ある程度のパッシブホップをかけるという発想です。シェリフのLRBみたいな。
エアを真後ろから当てるノーマルに比べてエネルギー伝達効率は落ちるでしょうが、きっと微々たるものでしょうねー。
ちなみに効果があるかどうかは、この偏芯ノズル単体で試したことはないのでわかりません。
ただ、これらのカスタムを複合的に施すと、有効射程(狙って当たる、まっすぐ飛ぶ距離)は伸びました。
バレルの加工ですが、ホップ窓の面取りをだいぶ増やしました。
写真は過去のものの使いまわしですが、要するにこういうこと↓
透けスケチャンバーで見てみましょう。パッキンがだいぶ滑らかに降りていて、パッキンの無駄な張力が緩和されています。
超分かりづらくてごめんね!
最後にバレルのガタ取りです。アルミテープを巻いています。VFCバレルに付属していたの固定リングと組み合わせること前提なので1周しか巻いていません。
命中精度、ホップアップ周りの強化は以上です。
それでは次に、トリガーストロークの短縮です。
これは割と簡単で、トリガーとかメカボにプラ板を張って、可動範囲を制限してしまうだけで済みます。
なお、これは電子制御トリガー「AWS Raptor (V2HC-X130)」を搭載しているからこそ可能なのです。他にも、ACUSなどが載っていれば出来ます。
※ただし、ノーマルではやらないでください。接点が近づきすぎるとスパークになどより故障する場合があります。
張り付ける箇所は、写真の通りです。厚さはお好みで。微調整はカッターナイフなどでプラ板を削れば可能です。
私の仕様では合計トリガーストローク2mmです。(作動までの遊び約0.5mm、作動範囲約1.5mm)
もっと突き詰めればもっと短くなりそうですが、確実な作動が可能なマージンも考慮して2mmにしました。
トリガーストロークの短いPTSのMASADAでさえ5~6mmですのでだいぶ短いです。もうノーマルなんて使えない。トレぽん?シラネ。
なお、セイティをかけるために、セイティ用のバーも削る必要があります。私はうっかり削り過ぎてしまったので小ネジを打ち込んでいます。
それではさらに、ギアノイズ静穏化に挑戦します。
最初の調整のとき、なぜかピニオン-ベベル間のギアノイズが解消できませんでした。
試行錯誤の結果、これはVFCモーターの寸法が若干長いことが原因であろうという結論にたどり着きました。
モーター缶自体が1mm程度長く、その分シャフトも延長されていたのかもしれません。
たった1mm程度の差ですが、この差は大きいです。
このため、ピニオンギアの取り付けを少しだけ深くするとともに、グリップエンドにシムを噛ませてかさ上げします。
また、モーター位置調整のために通常は金属プレートが使われているのですが、そんなもんはVFC電動ガンにもMOEグリにも付属していません。
ですので、金属プレートの代わりに3.0mmのベアリング球を用います。
MOEグリの調整スクリューはへこんでいるので、ベアリング球は中央に保持されモーターのシャフトを直接押します。ベアリング球も自由に回転するので、シャフトの回転を妨げにくいです。
これでギアノイズが相当低減できました。
それでは最後に、残りの小技を書いておきます。
こないだ海外通販で仕入れたメカボ内部品を組み込みます。
使うのは、
SHSのVFC用ダミーボルトキャッチパーツ、エレメントのサイレントピストンヘッド、5KUのシリンダーヘッド、ノーブランドの全金属歯ピストンです。
ダミーボルトキャッチですが、VFCメカボの付属人は亜鉛ダイキャスト製で、使っているうちに削れてしまいます。なので、スチールでできたSHS製の物に変更します。
ピストンヘッドとシリンダーヘッドはシステマ製のコピーです。いわゆるマッシュルーム型ですね。シリンダーヘッドの金属部分は、機種やシリンダー容量に合わせて変更できます。
これにさっきのピストンを組み合わせます。
このピストンはナイロン系で粘りがあります。ただし寸法がマルイピストンに比べて長かったので、後端を削って寸法を同じにします。
金属歯が15枚なので、ピスクラ対策として後ろから2枚目の歯を切除して使います。
シリンダーヘッドですが、固定用の穴が小さく、そして左右で位置がずれていました。このツメの甘さはやはり中華製品ですね。
もちろん加工して組み込みます。
あ、これまで使っていたアーミーフォースの赤ピス+VFC純正ピストンヘッドは何となくという理由で退役させました。
ちなみに、VFC純正ピストンヘッドにはプラの固定パーツがついていましたが、F7-15 (内径7mm、外径15mm、厚さ5mm)規格のスラストベアリングが使えます。
あとは細かいところですが、タペットプレートの動きをスムーズにするために、一部を削っておきます。
削る際の注意点ですが、応力集中により折れてしまわないように、根元は丸く削っておきましょう。
これらのものを組み込んでメカボを閉じます。
ウチでは六角ネジに変わってトルクスネジを正式採用(笑)したので、メカボのネジ類はすべてT10のトルクスネジに交換します。もちろんミリネジ規格の国産品ね。
VFCのメタルフレームは、マルイ純正マガジンやPMAG/EMAGを使うとガタが出ます。ガタがあるとマガジンの脱落や、マガジンキャッチの受け穴が痛むので、ガタ取りのためのスペーサーを張り付けます。もちろんプラ板です。プラ板は万能ですからね。
・・・以上で、今回のアップデートはおわりです。
おまけ
このホルスターが欲しい。
「Automatic Holster」
銃を抜く前に下に押し込むことで、スライドをコッキングする動作と、ホルスターのロックを外す動作が同時に行えます。
コッキングが片手でできるというのは大きなメリットですね。
なお、スペイン警察向けのものらしく民間での購入ができるかは不明です。
なお同社の「Thunder」というモデルもあるようです。
下にスッと抜くだけでコッキングもされるスグレモノです。
「Thunder」
ん~、ポリス用ですかね?
下げることでホルスターから抜けるってとこを考えると、ベストとか、高めの位置にホルスター付けるときは、いいかも。
でも、ブッシュとかに引っかかって銃が落ちるかな? となると、インドア戦とか、市街地戦とかにいいですかね?
おそらく、チャンバー内に弾丸を装填した拳銃を携帯することが禁止されている国向けのものなのでしょう。
(スペイン警察向けらしいのですが、そんなルールがあるのかどうかはわかりません)
1つ目の動画の中で、バイクに乗った警官がこのホルスターを使用しています。もしかすると、こういう「片手しか空きがない」交通警官などを対象に作られたものなのかもしれませんね。