当ブログは、ユーザー主導でエアソフトガン業界を発展させることを最終目標に掲げるウェブサイトです。
読者様へ情報提供を行うため、私が経験したことや設計した成果物は
可能な限りオープンソース、コピーレフトで公開いたします。積極的にご活用ください。
また、本ブログは色覚に制限がある読者様のために、
赤色と緑色の文字を意図的に避けて記述しています。読みづらいとは存じますが、どうかご理解ください。
MASADA ACR 調整05 - 2012年07月14日
こんにちは。ネヴリンです。
米AWSエアソフトがつぶれてしまい、トリガースイッチ部に内蔵するタイプのマイコン制御FETユニット、「ステルスFET」および「ラプターFET」が市場流通品だけになってしまいました。フランスの本家AWSエアソフトヨーロッパはまだ存続しているっぽいんですが製造休止中のようです。
幸いなことに、ラプターFET(Raptor FET V2HC-X130)が市場流通品から確保できましたが、メーカー製造があった頃に比べて20ドル以上高値で取引されているようです。
完全なかたちでビルトインできるタイプのマイコン制御FETって、そこそこ高い技術力が必要とされる反面、製造コストが地味に高くメーカー的には参入しづらいですが、それでも頑張って作ってほしいものですね。
それはいいとして。
今回は、電動ACRメカボの『Same Condition ReAdying Project (仕様共通化計画)』、
通称『スクラップ』です(笑)
ゲーム中に落とすなどしてメカボの中身がダメになったときに、ほとんど同じセッティングのメカボを複数用意することで、トラブルに対処しようというリスク分散のための計画です。
※決してゴミメカボを量産する計画ではありませんw
GBBのACRを作ったり、MASADA AKMのロアを入手したことで、メカボとフレームに余剰ができたことがきっかけです。最低限しか中身に手を付けてなかったので、いつもの作動感でキッチリ動くようにしたかったのですよ。
仕様についてですが、ほぼ前と同じで、レシピは、
メカボ:純正
モーター:マルイ EG-1000S
ギア:SS ベアリングINギアセット(16:1)
軸受:NTN FL693
シリンダー:SHS ステンレス放熱スロットⅡ 300-400mmインナー用
シリンダーヘッド:SYSTEMA Energyサイレント(SIG550/AUG用)
ピストン:ARMY FORCE 全金属歯14枚ポリカピストン
ピストンヘッド:SYSTEMA Energyサイレント
スプリング:LAYLAX プロメテウス90SP
スプリングガイド:ARMY FORCE ベアリング付
ノズル:純正
タペットプレート:純正
アンチリバースラッチ:システマ製
配線:潤工社 ジュンフロンAF04B110 (1.25sq)
FET:あり(自家製Rev2)
です。
シリンダー容量とピストン重量が変わっている以外は実質的に同じです。
方向性も今までと同じで、連射速度は20発/秒程度のハイレスポンスを目指します。
ですので、ヘンにテクニカルな加工はなるべくしません。(←ほんとか?w)
配線の引きまわし方は、ノーマルACRと違って、メカボを開けなくても交換できるようにしたオリジナルの引き回し方法です。
今回調整の2つのメカボとメインマシンはこの方法です。
配線には、オヤイデ電気で売っている、潤工社の『ジュンフロン AF04B110』を使いました。630円/mです。
1.25sqの銀メッキ導体のテフロンコードで、絶縁体の厚みが薄い(0.2mm)タイプで、耐圧は250Vです。外径は1.9mmです。(ライラのEGエレメントと同じ)
ガンジニア様が売っているのはAF05B110という絶縁体が厚い(0.3mm)タイプで、耐圧600Vです。外径が2.1mmと少し太いです。
太さにこだわるのは、電源コードの真ん中に、FETの信号線を挟み込んでシュリンクチューブで固定するからです。電源コードが太いとフレームに干渉してしまうのでこの太さにしています。
また、チューブ端には負荷がかかって裂けやすいので、両端だけ二重にして強度を出しています。
バッテリー(FET)側のコネクタにはEC3を使います。
ディーンズタイプより接触不良が少なく、ミニコネクタよりコンパクトで、その上耐圧が60Aあるので使い勝手が非常に良いです。
写真はハウジング装着前の状態です。
また、FETをユニット化しているので、信号線の端には2.54mmピッチのジャンパピン用のハウジング・端子をつけています。(画像使いまわしですまぬ。)
大阪日本橋や秋葉原などの電子工作部品を取り扱ってる店で買えます。私は日本橋のデジットで買いました。
メカボのトリガースイッチとの接続には、OK模型のバナナプラグ2.0mm(33273)を使います。
他社製の2.0mmバナナプラグより全長が短いため、メカボと誤接触して漏電するみたいなリスクが減ります。
モーター接続のファストン端子は、ライラの金メッキのものを使います。
また、逆起電流のサージのためにSBDを装着します。秋月電子などで売っている40V5Aの面実装用のSBDを選びました。
スペースさえあれば耐圧100Vにしてたんですが……。
さて、次は中身です。
メイン機に比べてカラフルになりましたw
静穏性の高いスーパーシューター(SHS)製のベアリングINのギアを使っています。
ロットの違いでベベルが金(チタンコート?)のものと銀のものがあるようです。形状はどちらも同じです。
ちなみにコイツは寸法誤差の激しい中華製だということを忘れちゃならんのでござります。2つ同時に購入したんですが、そのうち一つのセクターギアの軸が偏芯していて使い物にならず、結局もう1つ購入する羽目になりました。ですがそいつもスパーの軸がずれていたので、結局3つのパッケージのうち使えたのは実質2つってことになってしまいました……。
また、ピストンは中華のアーミーフォース製の赤ポリカピストンです。
寸法はスーパーシューターの青いポリカピストンと同じです。
肉薄の軽量タイプなので、強化ピスみたいにACRのメカボに干渉せず、ほぼポン付けできます。(それでもバリ取りと金属歯の接着はしましょうね。)
トリガーフィーリングやキレを司るマイクロスイッチですが、今回調整した個体はロット違いのせいで、スイッチのメーカーが異なっていました。
もちろん、作動寸法や作動荷重値、耐圧が異なっていて、1つの個体はクリック感があまりなく、もう片方は荷重値が高すぎて作動不良気味でした。
ここは、信頼と実績のオムロン製(V-16-1A5)に交換です。マルツで売ってるV-15-1A5と違って、ボタンが赤く、接点素材の違いで耐圧が1Aほど高いです。
なお、このスイッチにOK模型バナナプラグ(33273)のメス端子をはんだ付けしておきます。
また、オムロンのマイクロスイッチを使用した場合、ACRのメカボのロットによっては、トリガーの浅いところで通電してしまい、セミで撃った時にカットオフレバーが正常に作動せずにバーストする場合があります。(ハイスピギアを入れた時はほぼ確実にバーストします)
トリガーストローク調整のために、スイッチを押すパーツ(以下『E44』という。)をプラ板でかさ上げをしてやると正常に作動します。
また、上の箇所にプラ板を張り付けてしまったはいいが、今度はストロークが深くなり過ぎたという場合には、トリガーの方にプラ板を盛ります。
E44に張り付けたプラ板と逆の効果(厚くするとストローク減少)ですが、調整量がE44にプラ板を張り付けた時の1/3程度のシビアさを要求されることになってしまいます。
ですが、E44をかさあげをしまくると、稀にE44とカットオフレバーが変な場所で干渉してセミが撃てなくなる場合があります。そういう時はこっちで調整してください。
なお、誤ってトリガーの金属部分を削ってしまうと、トリガーを思いっきり強く引いた場合に、セレクターをセミにしていてもフルになってしまいます。E44がトリガーに乗り上げ、カットオフレバーを圧迫するために起きる現象です。細心の注意を払わないといけません。
残る個所で重要なところはシム調整くらいです。
ま、シム調整の前に軸受け調整です。
今回は、ちょっと贅沢をして工業用ベアリングのリファレンスモデルを作っているNTN製のFL693というベアリングを使いました。
寸法や精度はミネベア(NMB)や日本精工(NSK)と大して変わりませんが、これらのメーカーよりもよい鋼材を使っているためか耐久性は高いです。
なお、SHS/スーパーシューターのような強化ギアはノーマルギアより分厚いため、ベアリングのフランジの座刳り(ざくり)を少しだけ深くしなければなりません。
ボール盤でいいので、しっかり固定して10.0mmエンドミルで0.3~0.5mm程度座刳りを深くして下さい。また、座刳り後は面取りカッターでほんの少しだけ面取りしてください。
この作業を怠ると、ギアクラしたり、ギアが回らずモーターやバッテリーが破損しますからね。リポの故障は恐いぞー。
これをやって初めてシム調整ができます。
ハンドメイドでフランジの掘り込みを行うのでシムの厚みは個体ごとにそれぞれ異なります。
ただ、経験上、ACRメカボとスーパーシューターのベアリング入りギアの組み合わせのシム調整は、まずスパー下を0.1mmのシムに確定させておいて、ベベル下→ベベル上→スパー上→セクター上下の順にやった方がいい気がします。
あと細々したとこを言うと、
シリンダーは加速シリンダーを使っています。
シリンダーヘッドの絞りによるクッション効果を出さない(打撃音の静穏化をしない)ので、エア容量を稼ぐ必要がないですからね。
せっかくの軽いピストンが台無しじゃないか!というツッコミは無しにしてくださいね。
メインスプリングは、最初KMの0.9Jスプリングを使っていたんですが、スプリングガイドとの相性が悪くて急遽FIRSTさんに行ってライラのばねを調達してまいりました。
※私がライラ製のメインスプリングを使う率が高いのは、性能とかじゃなくてFIRSTが近いからですw
※これ、KMのばねの座巻きにまでクロムメッキがかかっていることに問題があったようです。ちょっとだけ座巻きを研磨したら使えるようになりましたが、パワーが出過ぎていたのでライラのままでいきます。
あとは、メカボ付属のプラスネジから、ホームセンターで売っているステンレス製の6角ネジ(M3)に換えています。
ちょうどいい長さがないので、電工ペンチで切断して使用しています。ステンレス製なのは、ステンレス自体が柔らかいので、メカボのネジ山を傷めにくいからです。クロモリ鋼はついヤっちゃうからね。
ついでに、低価格中華(A&KとかD-BOYSとか)のネジは、国内で販売しているものに替えたほうがよさ気です。安いユニクローム鉄ネジでいいので、これくらいは投資してあげてください。あいつら歪んでますから……。
いつものごとく長くなりましたが、以上で終わりです^^;
次は、衝動買いしたVFCのSR-15コンバットマスターの記事書きますねー。
米AWSエアソフトがつぶれてしまい、トリガースイッチ部に内蔵するタイプのマイコン制御FETユニット、「ステルスFET」および「ラプターFET」が市場流通品だけになってしまいました。フランスの本家AWSエアソフトヨーロッパはまだ存続しているっぽいんですが製造休止中のようです。
幸いなことに、ラプターFET(Raptor FET V2HC-X130)が市場流通品から確保できましたが、メーカー製造があった頃に比べて20ドル以上高値で取引されているようです。
完全なかたちでビルトインできるタイプのマイコン制御FETって、そこそこ高い技術力が必要とされる反面、製造コストが地味に高くメーカー的には参入しづらいですが、それでも頑張って作ってほしいものですね。
それはいいとして。
今回は、電動ACRメカボの『Same Condition ReAdying Project (仕様共通化計画)』、
通称『スクラップ』です(笑)
ゲーム中に落とすなどしてメカボの中身がダメになったときに、ほとんど同じセッティングのメカボを複数用意することで、トラブルに対処しようというリスク分散のための計画です。
※決してゴミメカボを量産する計画ではありませんw
GBBのACRを作ったり、MASADA AKMのロアを入手したことで、メカボとフレームに余剰ができたことがきっかけです。最低限しか中身に手を付けてなかったので、いつもの作動感でキッチリ動くようにしたかったのですよ。
仕様についてですが、ほぼ前と同じで、レシピは、
メカボ:純正
モーター:マルイ EG-1000S
ギア:SS ベアリングINギアセット(16:1)
軸受:NTN FL693
シリンダー:SHS ステンレス放熱スロットⅡ 300-400mmインナー用
シリンダーヘッド:SYSTEMA Energyサイレント(SIG550/AUG用)
ピストン:ARMY FORCE 全金属歯14枚ポリカピストン
ピストンヘッド:SYSTEMA Energyサイレント
スプリング:LAYLAX プロメテウス90SP
スプリングガイド:ARMY FORCE ベアリング付
ノズル:純正
タペットプレート:純正
アンチリバースラッチ:システマ製
配線:潤工社 ジュンフロンAF04B110 (1.25sq)
FET:あり(自家製Rev2)
です。
シリンダー容量とピストン重量が変わっている以外は実質的に同じです。
方向性も今までと同じで、連射速度は20発/秒程度のハイレスポンスを目指します。
ですので、ヘンにテクニカルな加工はなるべくしません。(←ほんとか?w)
配線の引きまわし方は、ノーマルACRと違って、メカボを開けなくても交換できるようにしたオリジナルの引き回し方法です。
今回調整の2つのメカボとメインマシンはこの方法です。
配線には、オヤイデ電気で売っている、潤工社の『ジュンフロン AF04B110』を使いました。630円/mです。
1.25sqの銀メッキ導体のテフロンコードで、絶縁体の厚みが薄い(0.2mm)タイプで、耐圧は250Vです。外径は1.9mmです。(ライラのEGエレメントと同じ)
ガンジニア様が売っているのはAF05B110という絶縁体が厚い(0.3mm)タイプで、耐圧600Vです。外径が2.1mmと少し太いです。
太さにこだわるのは、電源コードの真ん中に、FETの信号線を挟み込んでシュリンクチューブで固定するからです。電源コードが太いとフレームに干渉してしまうのでこの太さにしています。
また、チューブ端には負荷がかかって裂けやすいので、両端だけ二重にして強度を出しています。
バッテリー(FET)側のコネクタにはEC3を使います。
ディーンズタイプより接触不良が少なく、ミニコネクタよりコンパクトで、その上耐圧が60Aあるので使い勝手が非常に良いです。
写真はハウジング装着前の状態です。
また、FETをユニット化しているので、信号線の端には2.54mmピッチのジャンパピン用のハウジング・端子をつけています。(画像使いまわしですまぬ。)
大阪日本橋や秋葉原などの電子工作部品を取り扱ってる店で買えます。私は日本橋のデジットで買いました。
メカボのトリガースイッチとの接続には、OK模型のバナナプラグ2.0mm(33273)を使います。
他社製の2.0mmバナナプラグより全長が短いため、メカボと誤接触して漏電するみたいなリスクが減ります。
モーター接続のファストン端子は、ライラの金メッキのものを使います。
また、逆起電流のサージのためにSBDを装着します。秋月電子などで売っている40V5Aの面実装用のSBDを選びました。
スペースさえあれば耐圧100Vにしてたんですが……。
さて、次は中身です。
メイン機に比べてカラフルになりましたw
静穏性の高いスーパーシューター(SHS)製のベアリングINのギアを使っています。
ロットの違いでベベルが金(チタンコート?)のものと銀のものがあるようです。形状はどちらも同じです。
ちなみにコイツは寸法誤差の激しい中華製だということを忘れちゃならんのでござります。2つ同時に購入したんですが、そのうち一つのセクターギアの軸が偏芯していて使い物にならず、結局もう1つ購入する羽目になりました。ですがそいつもスパーの軸がずれていたので、結局3つのパッケージのうち使えたのは実質2つってことになってしまいました……。
また、ピストンは中華のアーミーフォース製の赤ポリカピストンです。
寸法はスーパーシューターの青いポリカピストンと同じです。
肉薄の軽量タイプなので、強化ピスみたいにACRのメカボに干渉せず、ほぼポン付けできます。(それでもバリ取りと金属歯の接着はしましょうね。)
トリガーフィーリングやキレを司るマイクロスイッチですが、今回調整した個体はロット違いのせいで、スイッチのメーカーが異なっていました。
もちろん、作動寸法や作動荷重値、耐圧が異なっていて、1つの個体はクリック感があまりなく、もう片方は荷重値が高すぎて作動不良気味でした。
ここは、信頼と実績のオムロン製(V-16-1A5)に交換です。マルツで売ってるV-15-1A5と違って、ボタンが赤く、接点素材の違いで耐圧が1Aほど高いです。
なお、このスイッチにOK模型バナナプラグ(33273)のメス端子をはんだ付けしておきます。
また、オムロンのマイクロスイッチを使用した場合、ACRのメカボのロットによっては、トリガーの浅いところで通電してしまい、セミで撃った時にカットオフレバーが正常に作動せずにバーストする場合があります。(ハイスピギアを入れた時はほぼ確実にバーストします)
トリガーストローク調整のために、スイッチを押すパーツ(以下『E44』という。)をプラ板でかさ上げをしてやると正常に作動します。
また、上の箇所にプラ板を張り付けてしまったはいいが、今度はストロークが深くなり過ぎたという場合には、トリガーの方にプラ板を盛ります。
E44に張り付けたプラ板と逆の効果(厚くするとストローク減少)ですが、調整量がE44にプラ板を張り付けた時の1/3程度のシビアさを要求されることになってしまいます。
ですが、E44をかさあげをしまくると、稀にE44とカットオフレバーが変な場所で干渉してセミが撃てなくなる場合があります。そういう時はこっちで調整してください。
なお、誤ってトリガーの金属部分を削ってしまうと、トリガーを思いっきり強く引いた場合に、セレクターをセミにしていてもフルになってしまいます。E44がトリガーに乗り上げ、カットオフレバーを圧迫するために起きる現象です。細心の注意を払わないといけません。
残る個所で重要なところはシム調整くらいです。
ま、シム調整の前に軸受け調整です。
今回は、ちょっと贅沢をして工業用ベアリングのリファレンスモデルを作っているNTN製のFL693というベアリングを使いました。
寸法や精度はミネベア(NMB)や日本精工(NSK)と大して変わりませんが、これらのメーカーよりもよい鋼材を使っているためか耐久性は高いです。
なお、SHS/スーパーシューターのような強化ギアはノーマルギアより分厚いため、ベアリングのフランジの座刳り(ざくり)を少しだけ深くしなければなりません。
ボール盤でいいので、しっかり固定して10.0mmエンドミルで0.3~0.5mm程度座刳りを深くして下さい。また、座刳り後は面取りカッターでほんの少しだけ面取りしてください。
この作業を怠ると、ギアクラしたり、ギアが回らずモーターやバッテリーが破損しますからね。リポの故障は恐いぞー。
これをやって初めてシム調整ができます。
ハンドメイドでフランジの掘り込みを行うのでシムの厚みは個体ごとにそれぞれ異なります。
ただ、経験上、ACRメカボとスーパーシューターのベアリング入りギアの組み合わせのシム調整は、まずスパー下を0.1mmのシムに確定させておいて、ベベル下→ベベル上→スパー上→セクター上下の順にやった方がいい気がします。
あと細々したとこを言うと、
シリンダーは加速シリンダーを使っています。
シリンダーヘッドの絞りによるクッション効果を出さない(打撃音の静穏化をしない)ので、エア容量を稼ぐ必要がないですからね。
せっかくの軽いピストンが台無しじゃないか!というツッコミは無しにしてくださいね。
メインスプリングは、最初KMの0.9Jスプリングを使っていたんですが、スプリングガイドとの相性が悪くて急遽FIRSTさんに行ってライラのばねを調達してまいりました。
※私がライラ製のメインスプリングを使う率が高いのは、性能とかじゃなくてFIRSTが近いからですw
※これ、KMのばねの座巻きにまでクロムメッキがかかっていることに問題があったようです。ちょっとだけ座巻きを研磨したら使えるようになりましたが、パワーが出過ぎていたのでライラのままでいきます。
あとは、メカボ付属のプラスネジから、ホームセンターで売っているステンレス製の6角ネジ(M3)に換えています。
ちょうどいい長さがないので、電工ペンチで切断して使用しています。ステンレス製なのは、ステンレス自体が柔らかいので、メカボのネジ山を傷めにくいからです。クロモリ鋼はついヤっちゃうからね。
ついでに、低価格中華(A&KとかD-BOYSとか)のネジは、国内で販売しているものに替えたほうがよさ気です。安いユニクローム鉄ネジでいいので、これくらいは投資してあげてください。あいつら歪んでますから……。
いつものごとく長くなりましたが、以上で終わりです^^;
次は、衝動買いしたVFCのSR-15コンバットマスターの記事書きますねー。
MASADA好きなので、GBB以外も反応しますね!
アップされたPhoto、良いです。。。
PTSのMASADA、SPRストックとかロングバレル、ロングハンドガードも発売されたし、色々いじって楽しい銃になってきました。
こんなに中身にも外身にもいろんなギミックが凝縮された銃を好きにならずにはいられませんよねーw
写真もこれからバッチバチ撮って増やしていこうと思います。
MASADA ACRの改造には、このサイトを参考にさせていただき、大変お世話になっております。メカボ内はほとんどネブリン様のコピー状態です(笑)
マイクロスイッチについてですが、オムロン製を購入し、E44パーツをプラ板0.5でかさ上げ、さらにトリガーのツメ部分にも0.2ほど盛った状態です。しかし、数発発射するとE44の軸部分が中途半端な位置で停止し、スイッチのオンオフができない状態になるのですが、どこが悪いのか、お心当たりございませんでしょうか?
もう既に何十回もメカボを開け閉めして疲労困ぱいですorz
よろしくご教授下さいませ。
ご覧いただきありがとうございます。
ご返答をさせていただきますが、長文になってしまうことをどうかご容赦ください。
E44が変な位置で停止して発射できなくなるという症状ですが、対策としては、
①E44にバリ等が出ている可能性があるので、バリ等を除去しスムーズに動くようにする
②プラ板の厚みが適切ではない可能性があるので、トリガー側のかさ増しを若干減らす。それでもだめならE44側の厚みを減らしてみる。
③スイッチスプリングをカットしテンションを高め、強制的にE44を適正位置に戻りやすくさせる
などが考えられます。
①は、E44等を含むユニット部分を一度完全に分解して、バリ取り等をしてから再度組み立ててみてください。
②に関してですが、プラ板でかさ増しする副作用として、トリガー押下時、E44が後退しすぎてカットフレバーと異常な干渉が発生し引っ掛かったまま動かなくなる症例を確認しています。
そこで、カットフレバーとの異常な干渉を防ぐという目的で、第1に、トリガー側のプラ板の厚みをヤスリ等で削って減らしてみてください。それでもダメなら、第2にE44側のかさ増しを減らしてみてください。
または、一度かさ増し用のプラ板を剥がして、再度接着してみてください。
この作業時、いちいち部品を全部組み上げてネジまで閉めていると大変なので、(シリンダー周りやベベル・スパーギア等は使用せず、)トリガーやスイッチ周辺とセクターギア、カットフレバー等のスイッチ作動関連部分のみで仮組し、指でセクターを回転させながらE44の作動をみると良いと思います。
③ですが、ACRのスイッチの作動のさせ方は「E44でマイクロスイッチを押している時はOFF、離しているときにONになる(常閉型スイッチ)」というものです。それゆえ、トリガーを引いていないときに、E44でマイクロスイッチがしっかり押せていなければなりません。
しかし、本記事のオムロン製スイッチでは純正スイッチより作動加重値が高く(約200gf)、また、高耐圧の別の型番のスイッチではもっと作動加重値が高くなることがあるので、スイッチスプリングが十分強くないといけません。
そこで、純正や市販のスイッチスプリング(引きバネ)の巻き数を減らし、強い引張力が生じるように加工してみてください。
余談ですが、私もこの記事を書いた後に別のロットのACRメカボを入手したのですが、ロット差によってわずかにE44の形状が異なっていた(マイクロスイッチを押す部分が若干高くなっていた)り、E44とその外枠のはめ合いがタイトになっていたりしました。
私の場合、上記方法①及び②を実施するのが適切であると判断し実施したところ、快調に作動するようになりました。
同機種でも個体差やロット差がありますので、概括的な解決方法は示ても、○○の部品を□□ミリメートル削りますといった方法は示すことができません。
疲労困憊になっているところにこんな面倒な手順を示すのは忍びないですが、どうか頑張ってやってみてください。
詳細に解説していただき本当にありがとうございました。早速、ネヴリン様か
らお話があった項目について実施いたしました。
①をやってみたところ、特にバリ等はなかったため、0.5プラ板を貼り直し、組みたてました。
→仮組みして作動→フリーズ
②についてはトリガーのプラ板0.2を若干削りました。
→仮組みして作動→フリーズ
③スイッチのスプリングを若干カットしました。
結果は同様、フリーズ。
上記を何度か組み合わせを変えて試すも結果は同じでした。
そんな中、シリンダー組んでいないと、窓からマイクロスイッチの上部が
見えますよね?スイッチの動きを観察していて、あることに気付きました。
マイクロスイッチの背中(というか外側?)をピンセットでE44側にギューッと
押してやると、快調に作動するのです。E44とマイクロスイッチの距離に問
題があるのかと思いマイクロスイッチの背中側に0.5プラ板を挟んでみたと
ころ、うまく作動するようになりました。これまでは数発撃つとフリーズしてい
たものが、既に数百発打っても快調なので、これで様子を見ようと思いま
す。
これはもしかして、E44にかさ上げした0.5が薄かったってことなんでしょ
うか?いずれにせよ、この状態が調子いいようです。
こうして、ネヴリン様からのアドバイスがなかったら、到底思いつかないこと
でしたので、大変助かりました。
本当はもっともっとお聞きしたいことがありますが、今回はこの辺にて失礼
いたします。ありがとうございました。